距 離: 112.5km (15周)
出走者数: 93名
天 候: 晴れ時々曇り
気 温: 29℃
ホテル出発が早かったので朝食後少し時間をおいてからアップ走へと行った。天気が曇りで怪しい天候だったのでいつもより2kmくらい速い速度でアップ走を終わらせた。その代わりいつもより身体には刺激を入れることができた。
ホテル出発前は大雨で風も強く吹き雷も鳴っていた。しかし会場付近に着くと、路面も乾いて空も晴れ空へと変わっていた。しかし雲の動きが速く風は吹いていた。
距離は約7.5km×15周。コースは、約3分くらいで終わる登り(35~40kmで走れる程度)が1か所、コースの反対側はアップダウンとコーナーがいくつもあった。ゴール前は緩やかに約2kmくらい登ってコーナーを2回曲がり、ゴールといったかんじ。
レーススタート。周回賞も偶数回の周に設けられたことでスタートからアタックの掛け合いが始まった。2周目が終了しばらけた集団が一つになり、そこから自分が登りの前で抜け出し、独走を開始した。全快では踏まない、むしろ踏まないようにスピードを上げる。回転力が必要だと思った。すると登り終わりくらいで後ろから数名が追いついて来て、4名での逃げグループが形成された。ここから4名で協力して7周目まで逃げる。途中の周回賞は2回あった。2回とも獲得できた。2回目を取る前に、1人の選手がおそらく周回賞欲しさでいきなり、先頭に出てこなくなった。彼に「どうしたの?」と聞いた。「ボトル貰うからさ」。先を見ても彼のチーム員は見当たらない。僕は悟った。周回賞ね。僕は彼にこう言った。「君は周回賞いらないのね?」と。「取ってはダメだよ」と。彼は顔と手でジェスチャーをし、「分からない」みたいな事を言っていた。ゴール前に近づき彼が周回賞のためにスプリント態勢に入った。やはりね。自分もせっかくのチャンスを物にしたいと考えていたので、スプリントし自分が周回賞を獲ることが出来た。
7周目まで逃げたが、後ろから約30人くらいの集団に吸収された。吸収される前に周回賞で争った彼が話かけてきてくれた。「集団来てるね、踏むのは止めよう」と。僕は「少し先の下り道まで頑張ろう」と言うと、彼は納得してくれた。こんな感じでレース中には喧嘩まがいな事は度々あることだが、仲直りといった感じになることも良くあるのだ。これもレースが楽しいと思える瞬間だと僕は思う。
10周目まで逃げが決まらず、自分は10回目も周回賞を絡む脚が今日はあったので絡もうかと考えたが、普通に先頭交代を行っていた。10周目過ぎの平坦路で数名が抜け出し、そのまま約2周半14名が逃げた。今回のレースではベルギーのU23アマチュアチャンピオンが出場していたので自分は彼をマークしていた。彼は第2集団を積極的に牽き集団を活性化させたりと動いていた。なんとか12周目が終わり先頭集団を吸収することが出来た。自分も先頭交代をしていたがチャンピオンの彼は牽いてる時間が長かった、やはり強いと感じた。
ラスト600を切ってからの一つ目のコーナーでコースアウトし膨らんでしまう選手が邪魔で先頭に上がれなかったので、右側の沿道を通りお客さんのギリギリを通り先頭付近までは上がれたが、最低でも先頭から3番目でスプリントを開始したかった。
並びの順番で、そのままゴールへとなだれ込んだ。結果11位。
今日は優勝が十分に狙える身体のコンディションで、レース状況も良く見えていたので絶好のチャンスだったと思う。最後の詰めの甘さが自分にはあり、過去にも最後の詰めの甘さで優勝を逃したことがある。
最後の最後では、なんとしてでも優勝するんだ。と心の甘さが出ないように肝に銘じたいと反省した。大集団だと恐がってか、重要な局面で力を抜いてしまうような癖があるのかもしれない。そもそも力があれば、先頭でコーナーを曲がり、そこまでの危険をせずにゴール勝負が出来ると思う。このロードレーススクールの機会は挑戦するための場だと思うので、果敢に挑戦して行きたい。
今日の良い所、悪い所を踏まえて次のレースで活かしたい。
次は、オランダでのクリテリウムレース。4戦ぶりなのでクリテリウムの走り方を意識して、逃げに乗り遅れないようレースを走りたいと思う。
最近は試合が続いているので、赤身の肉を沢山食べてヘム鉄を摂取しヘモグロビンの量を増やして頑張っています。