2013年7月18日木曜日

7月13日(金) オランダ・Gissenburg オムロープレース(周回コースのロードレース)

距        離: 90km
出走者数: 69名  
天        候: 晴れ  
気        温: 22~23度

前日にベルギーでロードレースがあったが途中リタイアのため疲労はほとんど無く、午前中のアップ走からコンディショニングは良く感じられた。
レース距離は90km、約3.2km×28周。シンプルなコース設計で、四角形のコースでコーナーもきつい部分が無く高速域でのレースが予想できた。コースは田舎に近い場所で回りには木々や家など風を遮る物がなく強風が吹けば間違いなく厳しいコースだった。天候は晴れ。幸い今日は風が強くはないがレースペースが速かった。今回レースで使われる道路は狭かった。

十分に補給を済ましてからレースをスタートした。レース中にフィニッシュ地点付近で会場アナウンスが流れ、「翌周回は賞金が出ます」と突然放送が入ることになっている。そのためレースは休む暇が無い、最初から逃げておきたい選手はスタートからガンガン攻める。しかし、賞金を譲り逃がすわけには行かないと、自分も含めみんながそう思い、前へ前へと上がってくる。足を止めて走ってしまえば、後ろ、左右から選手が抜いてくるので、すぐに後方へ追いやられてしまう。道路が広ければ一度下がり、横から上がって行けるがこのコースでは高速域でレースが進み、皆が賞金を狙いに行くため前方へ上がることは困難であった。いつの周回でアナウンスが流れるかは誰も知らない。自分は、賞金は後半から狙えたら狙うと考え、中盤より前で周回をこなしていく。アナウンスは英語だったりオランダ語だったりで放送が流れるのでしっかり聞く耳を立てなければ聞きとることも困難。自分はなんとか聞き取れていた。やはり賞金周回は断然スピードが違う。残り20周くらいで、一列棒状になっていた、ペースが速くきついが前方へ駈けあがり、数名が逃げている。これは逃げが決まるチャンスだと思い55kmくらいの速度で追走、バラバラで追走しているため自足勝負だった。約30秒程度もがいて捕まえた。全快でもがくあの感覚は自分にとって好きな感覚である。先頭もっとスピードアップしてくれとか思う。レース後にPCでこの時の心拍数を確認したら200を超えていた。調子は悪くなかった。

数名でローテーションを繰り返し、逃げようと意志疎通ができ逃げ集団ができた。約14名。50kmオーバーで先頭交代をしていく。メイン集団とは約40秒。残り14周程度。賞金周回の放送が流れた。疲労もしてきたのか全体のペースが緩んできた。様子を伺いポジションを前方でキープ。フィーリングはいい感じと思った。次狙おう。最終コーナーは先頭で曲がり、交代し少し後方で待機。7番手くらい。ゴールまで700mくらいはある。長い。右から風が吹いていたので隊列は斜めに形成されていた。スプリントの態勢を取り準備。200m切っても上がっていく選手が居ないのか、流すのか。しめたと思い、左端からスプリント。しかし、100mくらいで合わせられたが差して賞金を獲得した。クボキカズシゲとアナウンスも流れて内心ホッとしたのがつかの間、約64kmのスピードでゴールを抜けすぐに左コーナーへと曲がって行く。やばい!ラインも一番左側だし、ブレーキをかけつつ、集団にも戻ろうと、邪魔にならないよう、左端を木々擦れ擦れを通り抜けようと低空姿勢でコーナーリングした。
がしかし、左レバーが木々に引っかかってしまい転倒、自爆してしまったのだ。ダサすぎるし、恥ずかしい。自転車は無事、すぐにまたがり漕ぎ始める。先頭からは千切れてしまった。すぐにメイン集団が来たので集団内に戻り休むことにした。腰のみを強打したらしく痛む。先頭に出て先頭交代に交じり逃げグループを吸収したかったが、腰が痛いので後方で待機し、体の調子を窺う。無理はやめようと思い、転んだことを反省しつつ、周回を消化していく。逃げグループとの差は広がっていく。ラスト7周くらいで集団内で中切れが起き、メイン集団が二つに分かれてしまう。自分はマークしていた強い選手と後方集団に取り残される。やってしまったと反省。腰の様子を見ながら走る事に。
無理はしないように、でもレースを使って練習をしなければと考え、残り4周で独走の練習の為、10分走をしようと決めた。今回ワット計は無かったが10分走れるMAXのパワーで独走しようと考え、単独で抜け出す。他の選手はもう追いつかないし、このままゴールだなと思っている選手がほとんどで、そのようには思いたくなった。
せっかくの機会で来ているのだから、落車し後方集団で順位が悪くても、なにか出来ることをしようと決意し、独走開始。
後ろに他の選手がくっついて来ているのは分かったが、5分くらいが過ぎ後方確認したら、自分含め4人が居た。良しとも思い、四人で前を追いかけることに、こいつら引かない。自分まかせかよ、と思ったが自分は順位より10分TTをしているのだと他の選手より多めに先頭を走る。
残り1周、後方との差は広がったが前とは詰らない。沿道から山宮コーチが前26人と教えてくれたのが聞こえた。つまり30位まで賞金が貰えるのでこの中の3人が賞金GETできる。狙ってるだろうなと予想したが出し切ることを目標に他の選手よりも多めに走り、最終コーナーを曲がってから先頭交代をした。自分は一番後ろ。出し切った、あとは一回だけもがけば今日は終わりだと即判断し、4番手待機。
スプリントの力が無い選手がロングスプリント開始、かなり長い。もたないと思い。少し離れて全快追走。300m過ぎ200m過ぎてスプリント開始、なんとか差し切って今日は27位でゴールした。
レース後は沿道のお客さんが話しかけてくれた、チーズとハムを差し出してくれた。とりあえず有り難く頂いた。自転車王国は観客も情熱的で本当に最高だと思えた瞬間だった。
今日の反省は昨日のレースからもだが、油断は怪我の基。だということ。どこかで焦っているのか、もっと冷静になって走らなければいけないと感じた。怪我は大事には至らないが強打した部分をアイシングなどで対処し回復に努めようと思う。
次のレースもオランダでのクリテリウム。夜7時からの遅いレースなので、外は明るいが、レースに集中し気をつけて走りたいと思う。