2013年7月26日金曜日

7月19日(金) ベルギー・Sinaai-Waas ケルメスレース

距        離: 110km(5.5km X 20周 )
出走者数: 113名   
天   候: 晴れ  
気   温: 28℃ /終了時 25℃



この3日間レースが無かったので間で約5時間半の長距離走を1日入れ日本に帰ってからの長距離のレースにも対応できるように練習を行った、今後も時間があれば行いたい。起床してからの疲労感は感じなかった。
今日のレースは夜6時からで午前中はゆっくりと行動でき、午後にアップ走に行き帰宅後、レース前最後の食事を取り会場へ向けて出発した。今回の遠征ではレースの約2時間前には会場へ着くという方針で準備している。到着後ゆっくりと軽食などを食べる時間もあるし、他の選手と意見交換ができる時間もあったりとで心にゆとりが持てレースに臨めている。
110km。5.5×20周。天候は晴れ。風は吹いていた。コースは時計回りで区間によって風向きが変化するコース。むしろ試走が出来ることが少ないので路面、コースは走るまで分からなった。路面は約500mくらいの石畳区間が2か所あった。石畳区間の両端のみ30cmくらい舗装された路面が設けられていた。毎周回そこを選手は駆け抜けた。またその区間は横風が吹いていたためバランス能力も必要だった。タイヤの気圧を低めに設定していたので、今日のようなコースでもパンクの確率を低く出来たと思うので良かった。
レースがスタートし、2名が集団から勢いよく抜け出していった、集団は見送る。自分は集団前方に位置し、追走者が居ればいつでも一緒に追走し、先行状態でレースを進めて行ければと思っていた。ペースは遅くない、横風区間では毎周回集団は縦に長く伸びていた。
4周ほど2名で先行しただろうか、やがて集団はひとつになり自分も含め抜け出したい選手達でのアタックが開始した。石畳区間が2か所、風も吹いているから逃げが決まると予想し、脚を使い展開していく途中自分を含め10人程度で逃げが決まるも、2周ほどで捕まりなかなか集団から抜け出すことが難しい。そのあとも4名で逃げたりもした、先頭交代しながら走行するが、ベルギー・オランダで通じる先頭交代の意味を持つ言葉を先日、山宮コーチに教えてもらった「ワーイアー」という言葉を発して4人で協力して逃げようと声をかけて協力して逃げを試みることも出来たのは良かったと思う。
また集団がひとつになり、60kmを過ぎてしばし休むことにした。ここまでは向かい風も関係なくギアを踏みこんだり、とにかく積極的に動いて逃げようと力を出してきたこともあり体は疲労していた。先頭付近には位置し展開も見ることはできていた。ホームストレートが過ぎて右折し風の強い区間に入る。右折をする前に数人がストレートで飛び出していった。
いつもならば、60km過ぎても力は残しているので近くの選手が逃げを追わなくても、するりと抜け出し単独で追い逃げ集団形成、決まりのパターンだったが今日は反応出来なかった。前に居る選手へ、「今すぐ追いかけろ」と心中思っていた。いつもなら、どいてくれと声をかけて単独で追走するが今日は脚に疲労がきていた。逃げは約13名ほどで形成されていた。終わってから聞いたが、あの逃げ集団には強豪選手が数名入っていたのでメンバーが良かったみたいだ。
すぐに4周くらいは回りののメンバーで先頭交代しながら追走しただろうか、先頭との差は約25秒とコーナーを曲がったらギリギリ見える距離には迫っていた、ペースは悪くないはず。やがて追走はペースが落ちていき先頭を牽く選手が決まっていき、そうなると集団はペースが上がらず先頭13名との距離は離れていく。
この約5周で自分は追いつくことを考えていたので全快で追走に協力した。残り7周で約1分差。それから2周くらいはそこそこのペースで皆で走った。第二集団には約11人くらい。後方には集団は見えなかったのでここまでの人数に絞られたかと思い、脚を回復させつつゴールに向けて走ることに気持ちを切り替える。ラスト5周くらいからもう一度集団のペースが上がり抜け出したい選手がペースを上げていく。ここまでボトルの水を一本も使わず、補給もあまり食べずレースを進めてきたため、ここで捕食と水分を多めに補給した。振り返れば焦って走りすぎてきたことが分かる。
このレースの前はオランダでのクリテリウムが2本続きだった。そのレースならば2時間以内のレースなので今日のような走り方でも良かったのかもしれないが、今回は3時間のレースで内容が違うレースだったので、今日のような80kmくらいまでで力を出し過ぎてしまう失敗をおかしたのかなと反省しました。
レースが進み、ラスト2周の横風で集団が崩れ、後方に残されもう一人の選手と集団から千切れてしまい完走を目指すことにした。すぐにジャムパンを食べる。すると後方から約15名程度の第3集団が猛スピードで迫ってきた、。集団は石畳の違う側をかけぬけるが、タイミングが悪い。集団にくっつこうとしたが脚にはパワーが残っていなかった。ゴール地点までは走りリタイアの警告を受け車へと戻ることにした。今日は風の吹くレースでの厳しさを学んだ。
反省点は、捕食と水分を取ることが少なかったので後半でのいきなりの疲労へと繋がったと思う。他の選手はよく沿道から水分補給をしていたが自分は一度もできなかった、100km前後のレースでならボトル2本でこなすことができるのではないかと思いこんでいたことも原因だと思いました。天候、レース状況に応じてしっかりと水分補給を行うように今後,心がける。
また、セルフエナジーをしながらレースを展開するのが自転車レースでのセオリーだが、今日は体力温存を考えていなかったなと振り返った。1ヶ月半このような習慣で過ごし、帰国後強くなっているのかとこの3日間で不安を抱いていたからだ。レース経験は積めるので展開を読む力、経験は養えると思う。しかし、セルフエナジーでレースを戦い、優勝することが一番だとは思うが、そう上手くは行くものではない。積極的に走ればパワーを使い練習にはなっているかもしれないが、自分の感覚だけで毎レースの仕事量を計ることは極めて難しいと思うからだ。実際には、展開が良く3位に入賞したとしても力を使っていなかったとすれば、翌日も元気で練習にも行けてしまうこともあると思う。
 今回のスクールでは、レース経験を積み、平坦基調のレースがほとんどでスピードを養うことができると思う。
自分はまだ選手としての経験が浅いので、今回の1ヵ月半での生活は初めてだ。帰国後の成果がどうのようになるかも分からない。すぐには分かることではないとも思うし、レースが最大の練習と言うことも勿論理解は出来ている。スクールでは約2日おきにレースが走れるが、果たしてこの生活が帰国後に己のパワーとなっているのかを考えすぎてしまい不安でした、強くなるには他人の協力も必要だが最終的に己自身だから。
ここ数日の休みでいろいろと考えてしまうことがあり、今日のような中盤までに出し切るレース展開で後半に体力がほとんど残っていない状態となってしまったのではないだろうかと思った。
 帰宅後はうす暗い中、疲労回復のために近所の周回コースへ行き脚を回してきた。
次のレースは2日後で、今日と同じコース、同じ距離なので反省点を改善し優勝を目指した走りをしたい。間の休みに疲れを取れるよう自己管理をしっかりと行いたいと思う。