2013年7月29日月曜日

7月22日(月) ベルギー・Sinaai-Waas ケルメスレース

距   離: 110km (5.5km X 20周)
出走者数: 66名   
天   候: 晴れ   
気   温: 30度


今日のレースは、走る時間帯・出走する選手は違うもののコースプロフィール、距離は前回のレースと同じである。午前中にアップ走を終わらせ、パスタを補給し、会場へ向け出発した。午後3時からのレースのため気温も上がり日差しが強く感じられた。日焼け止めを塗っている選手も居た。

今日のコンディションは良かった、日本よりは暑くないが水分補給、栄養補給を忘れないようにした。
スタートし、前半はあまり動かないように強い選手をマークして脚を使わないようにレースを進めた。石畳区間は前回走っているのでしっかり対処し走ることが出来たと思う。今日は全体的に皆、積極的に動きが少ないなと感じた。勿論、自分も今日はその1人であったが、暑かったこともあり動きが鈍くなっていたのかもしれない。
 中盤で4人の逃げができた。これには乗れなかったが、次に抜け出すグループで勝負に出ると気持ちを変え、第2グループからの追走グループに乗る準備で、アタックなどに対応していた。みんな同じ考えなのか、抜け出すのが簡単ではない。残り半分の周回を終えてから動きがあった。今日のレース前に山宮コーチにアドバイス頂いた。半分を過ぎたあたりが要注意だよと。
的中していた。8周目あたりで集団にもばらつきが見られた。前方に上がろうとすぐに考えホームストレートがポイントなので、それまでには、1番先頭に出ておきたかった。しかし、一列棒状に集団がなる中で中切れが起きた。心の中では「なんで、中切れ起こすの?耐えて千切れないでくれよ」と思った。全ての選手がこの状況で中切れが起きた場合に思うことであると思う。

自分の力を使って、集団が見えなくなるまでにホームストレートで前方へ上がって行った。右コーナーが見え、先を見れば10数名がまとまって逃げていた。やばいと思い、スピードを上げコーナーへと突っ込み立ち上がりすぐにペースを上げ全快で追走した。後ろから自分に付いてきた選手がいたので途中交代して数人で追うことにしようと思うが、自分に付き位置で、牽こうとしない。仕方なく、自分でペースを上げていく。石畳区間前には追いつきたかった。時速は50km前後で追走したが、捕まえられず、何十秒かの差が開いたまま、第3集団での追走となってしまった。全快で追うが、第二グループも少人数にしたいがためにペースを上げ逃げようとしているので、簡単ではなかった。それでも第3集団で追走した。このままで終わりたくなかったので、石畳区間での抜け出しを考えアタックし1人でなんとか抜け出し、後ろは気にせず一定のスピードで踏み続ける。後方とは差が開き、前とも差があるが、ここまで来たら追いつくしか先はないと考え、コース上の最短距離を辿り走り続ける。沿道から「先頭は17人」と山宮コーチに教えてもらい、あきらめず追うことにした。
すると先頭から1人選手が千切れ走っていたので追いつき「2人で前に追いつこう」と話しかけ、彼は厳しいというが僕はなんとか説得することができた。「後ろの集団はあきらめている、差が開いているし、長い直線で後ろを確認させ、前に行くしかないだろ?17位と18位の順位が着くんだから、お前が17位でも良いから一緒に走ろう」と下手なりの英語で説得し残り4周を頑張ることに。試合後に話を交わして分かったが、彼はアメリカ人で英語が通じたようだ。そういえば初めに話しかけた時すぐに、僕にイングリッシュ?と聞いてきた。
しかし1周で自分から彼はちぎれ仕方なく単独で追う。残り3周。後ろを確認するとなんと3人が追いかけてきていた。その後ろにアメリカ人の彼が。5人で追走することに切り替えた。ペースが上がって行く。追いつかなければ5人でスプリントだ、と心の整理もしていた。
ホームストレートに戻り、ローテーションを繰り返していたら、前の3人がもがきだす。なぜ?不思議に思い自分もスプリント。ゴールのフラッグが右側に小さく出ていた。つまり、打ち切りの意味を示していたのだ。でも順位は着くので、前の選手達はスプリントしたようだ。そしてゴールした。20位で、21位がアメリカ人の彼だった。まさかのゴールだったので、レース後彼が話しかけて来てくれた。
今日は、日差しが強く喉が渇く暑さの中、レース中補給も順調にでき、後半も体力が残っていたので良く出来たと思う。ポイントは、残り8周時の集団が動きだす前にもっと早く集団の気配を感じて前方へと位置していれば、中切れにもあわず数十名の逃げグループに入ることができ上位でゴールできた。日本では体験できない、走路でのレースを二度に亘り経験できたことも今後に活かせると思う。
 ロードレーススクールも自分は折り返しの期間に突入し、結果を出していきたいと思うがなかなか走りが噛み合わず考えてしまうがこれも力量がないためだと受け止め、まだまだ残りのレースを大切に走り、そして振り返り、今後の自転車競技人生へと活かせるよう自分を鍛えて少しずつ強くなっていきたい。前を見て進むしかない。いい言葉だと感じた。