2013年7月31日水曜日

7月31日(水) オランダ・Zundert クリテリウムレース

距        離: 80km
出走者数: 74名
天        候: 曇り時々晴れ   
気        温: 25℃



今日はレース開始が午後7時のため、出発までの時間で入念にストレッチや柔軟を行い会場へ向けて出発した。
 
コースは、約2.1km×38周の計80km。600mくらいレンガ道が続く路面があり注意して走た。数日前に練習のついでに、今日のコースを試走していたのでコース、路面への不安は無くレースに臨た。風が吹いていて、天候は晴れで暑く感じた。参加選手は、コンチネンタル登録のU23の選手が多く出場していた。ラボバンクU23の選手も居た。
 
スタートし、一周目から周回賞があった。今日はコンディションが良くないと感じ身体の反応が良くなってきてから仕掛けていこうと考えていた。
前回のクリテリウムでは、レース速度以前にレースでの周回賞のルールが理解できていなかった事が原因だった。
今日はレースが良く見え、目標も明確だったので順調にレースを運ぶことができた。最終的に約17人くらいの逃げ集団が形成され、最大で1分差まで開き、ラスト1周では20秒差まで詰められた。
ラスト3周で先頭グループで駆け引きが始まり、ラスト1周で9人が先行する形になり自分は後方に残された。後ろのグループから約1周を単独で追走しゴール前で先頭を吸収しそうになるが、追いつけず、10位でゴールした。

ここ数レースで、ゴール後に他の選手から話をかけれるようになったと感じた。レースについての話を中心に話せている。走りについて Good と言ってくれるので有り難い。後は、結果を出せるよう繋げていきたい。





2013年7月30日火曜日

7月29日(月) オランダ・Roosendaal クリテリウムレース

距         離: 80km (29周)
出走者数: 68名    
天        候: 晴れ時々曇り  
気        温: 23℃

今日のレースは、滞在している場所から車で30分くらいの街で行われた。会場が近いのでホテルのオーナーが応援に来てくれていた。プロ選手のレースの前座として自分達などのアマチュアレーサーが走った。大きなレースなので、会場にも驚くほどの観客が足を運んでいた。距離は、1周約2.6km × 30周で80kmのクリテリウムレース。2.6kmの約2kmくらいは、レンガ道で常にガタガタしていて走りにくい路面が多かった。タイヤの空気圧を低くして臨んだ。

レーススタート。前半から積極的に動けて一度、周回賞にも絡むことができた。今回のレースは盛大な雰囲気でお祭りの様な感じで、走っているだけで沿道から沢山の応援が飛び交うので楽しい雰囲気だ。強い選手の位置を確認しながら、集団先頭で走行した。半分の周回が過ぎたあたりで約10名程度が先行し、周回賞のスプリントで抜け出していた数名の選手が通過後の勢いでアタックを決めたのだ。自分が中盤に下がり、スプリントに参加していない時に逃げが決まってしまったのだ。まさかこの逃げが決まるとは思わなかった。

今回、レース中のルールをしっかり理解出来てなかったので、体力の使い方や走り方を間違えてしまい最終的に結果にも響いてしまったのだと思う。周回賞は、毎周回貰えるわけではない。初めての出場でシステムも把握出来なかったが、トラックレースのポイントレース形式のようなかんじで、周回賞が貰えると聞いた。そのためマークしている34番の選手が先頭でもがくようなことがあれば自分も参加していた。それに、一位通過だけがポイントを貰えるのかどうかも分からなかった。アナウンスが一番の情報だが、紛らわしくゴール前で小さな黄色の旗を振っている女性が居たのだ。自分はずっと理解できずに走行していた。アナウンスを聞いておそらくポイント周回であると思われ、女性が黄色い旗を振っているときはスプリントに参加していた。
この周回賞は、単に賞金がもらえるだけのことだがビックレースということで賞金が高いであろうと考えて不覚にも力を使って走っていた。今日のレースでの目標を明確に決めるべきだったと反省した。結局は最後のゴール着順がその後にも、一番重要な成績に関係してくる。目先の事だけを考えてしまい、意味のないレースをしてしまった。終わってみれば、前半に稼いでいたと思った周回のポイントも少しだけしかなく賞金は少なかった。
半分の周回が終わったあたりで逃げ集団ができた、その後は第2集団で追走していた。逃げているなと思いつつも、女性の旗振りと、アナウンスは時々あった。第2集団なはずなのに他の選手は毎周回本気でゴール前でもがいていた。おかしいと思うが、後退してはいけない、ポイント制だからもがくのか?と思って、残り10周切るくらいまで考えが足りないまま、走っていたのだ。途中で2名の選手にここは先頭?と聞いたのだが返答は無かった。さらに混乱した。
追走だからペースも上がる、風も吹いていたし、常にレンガ道なので冷静に状況把握が出来ていなかった。レース中、山宮コーチの場所も確認しずらく、山宮コーチが居てくれた場所は偶然レースが激しく展開される場所で尚更情報が確認しずらかった。

約10周が過ぎたあたりで山宮コーチに先頭グループなのかを確認したら、13名が逃げていると。無駄なエネルギーをずっと使っていたと後悔し、集団後方に下がってしまう。周回が過ぎ同じ集団内から数名が抜け出していった。ただでさえここまでのデコボコ道のレースを経験するのは初めてで、おそろく予想以上に身体は疲労もしていたのだと思った。数名が抜け出しをはかって行くが、反応できていなかった。
最終的に、前を走る選手数は27人と分かり、残り3人までがゴールでの賞金がもらえる仕組みだった。そのため自分が取り残されたグループでも最後だけ頑張ろうとする選手が多数居た。
結果的に僕は33位だった。

レース後に車輪を確認したら、後輪にガタが出ていた。それほどまでの衝撃があのレンガ道を時速50kmで走ることで受けていたのだと思い知った。
レースの反省点は意識の問題として、周回賞の度にポイントを可能なだけ獲得し、逃げに乗りゴールで一番を取ると考えていました、しかしやはりレースをしに来ているので、周回賞ではなく結果を一番最初に求めなければならなかったことです。
二つ目にルールをしっかり理解しレースに臨むこと。ルールを曖昧な理解のままレースに参加してしまい、勝利への不必要なエネルギーを使ってしまった。
三つ目に路面状況が悪く下ハンドルをキープしたままの走行が多かったのと、焦りから前方をよく確認出来ていなく、逃げ集団を見失ってしまったこと。秒差は約30秒程度で、河川を挟んでコースがあるがお客さんも沢山沿道に居て、木々も立っていたので先頭が把握しにくかったのかとレース後反省しました。30秒程度だと離れすぎてもいないので、橋を渡ってもちょうど見にくい間隔で走っていたのだと思う。また風も吹いていたので前を走る選手の体に隠れて走っていたため逃げ集団を確認出来なかった。

今日のレースでは、良かったと思う点もあった。
周回周を重ねるごとにレンガ道の走り方が分かってきたというか、デコボコの路面で出来る限り弾まないような走行方法や、適正なギアを選んでレンガ道を走れるようになっていたと感じた。ダンシングでもギア比を意識して行った。ほとんどが下ハンドルを握っていたと思う。ペダリングも重要だと思った。足首の柔軟性も必要不可欠だと。
また、コーナーリングでも早く曲がることができ、立ち上がりも後ろを離せる勢いで走れていたので、上達したかと思うことがあった。
毎回レースを走り、自分の弱点が発見できる。このマイナスをプラスに変えていけるよう努力していきたいと思います。

一戦一戦大切に。

7月27日(土) ベルギー・Bambrugge ケルメスレース

距        離: 112.5km (15周)
出走者数: 93名
天        候: 晴れ時々曇り  
気        温: 29℃

ホテル出発が早かったので朝食後少し時間をおいてからアップ走へと行った。天気が曇りで怪しい天候だったのでいつもより2kmくらい速い速度でアップ走を終わらせた。その代わりいつもより身体には刺激を入れることができた。
 ホテル出発前は大雨で風も強く吹き雷も鳴っていた。しかし会場付近に着くと、路面も乾いて空も晴れ空へと変わっていた。しかし雲の動きが速く風は吹いていた。
距離は約7.5km×15周。コースは、約3分くらいで終わる登り(35~40kmで走れる程度)が1か所、コースの反対側はアップダウンとコーナーがいくつもあった。ゴール前は緩やかに約2kmくらい登ってコーナーを2回曲がり、ゴールといったかんじ。

レーススタート。周回賞も偶数回の周に設けられたことでスタートからアタックの掛け合いが始まった。2周目が終了しばらけた集団が一つになり、そこから自分が登りの前で抜け出し、独走を開始した。全快では踏まない、むしろ踏まないようにスピードを上げる。回転力が必要だと思った。すると登り終わりくらいで後ろから数名が追いついて来て、4名での逃げグループが形成された。ここから4名で協力して7周目まで逃げる。途中の周回賞は2回あった。2回とも獲得できた。2回目を取る前に、1人の選手がおそらく周回賞欲しさでいきなり、先頭に出てこなくなった。彼に「どうしたの?」と聞いた。「ボトル貰うからさ」。先を見ても彼のチーム員は見当たらない。僕は悟った。周回賞ね。僕は彼にこう言った。「君は周回賞いらないのね?」と。「取ってはダメだよ」と。彼は顔と手でジェスチャーをし、「分からない」みたいな事を言っていた。ゴール前に近づき彼が周回賞のためにスプリント態勢に入った。やはりね。自分もせっかくのチャンスを物にしたいと考えていたので、スプリントし自分が周回賞を獲ることが出来た。

7周目まで逃げたが、後ろから約30人くらいの集団に吸収された。吸収される前に周回賞で争った彼が話かけてきてくれた。「集団来てるね、踏むのは止めよう」と。僕は「少し先の下り道まで頑張ろう」と言うと、彼は納得してくれた。こんな感じでレース中には喧嘩まがいな事は度々あることだが、仲直りといった感じになることも良くあるのだ。これもレースが楽しいと思える瞬間だと僕は思う。
10周目まで逃げが決まらず、自分は10回目も周回賞を絡む脚が今日はあったので絡もうかと考えたが、普通に先頭交代を行っていた。10周目過ぎの平坦路で数名が抜け出し、そのまま約2周半14名が逃げた。今回のレースではベルギーのU23アマチュアチャンピオンが出場していたので自分は彼をマークしていた。彼は第2集団を積極的に牽き集団を活性化させたりと動いていた。なんとか12周目が終わり先頭集団を吸収することが出来た。自分も先頭交代をしていたがチャンピオンの彼は牽いてる時間が長かった、やはり強いと感じた。
 集団は1つ。約35名程度。残り3周。途中自分を含む数名で逃げたり、数名に逃げられたりもしたが、最終的に集団は1つのままゴールへと向かうことに。

ラスト600を切ってからの一つ目のコーナーでコースアウトし膨らんでしまう選手が邪魔で先頭に上がれなかったので、右側の沿道を通りお客さんのギリギリを通り先頭付近までは上がれたが、最低でも先頭から3番目でスプリントを開始したかった。
並びの順番で、そのままゴールへとなだれ込んだ。結果11位。
 
今日は優勝が十分に狙える身体のコンディションで、レース状況も良く見えていたので絶好のチャンスだったと思う。最後の詰めの甘さが自分にはあり、過去にも最後の詰めの甘さで優勝を逃したことがある。
最後の最後では、なんとしてでも優勝するんだ。と心の甘さが出ないように肝に銘じたいと反省した。大集団だと恐がってか、重要な局面で力を抜いてしまうような癖があるのかもしれない。そもそも力があれば、先頭でコーナーを曲がり、そこまでの危険をせずにゴール勝負が出来ると思う。このロードレーススクールの機会は挑戦するための場だと思うので、果敢に挑戦して行きたい。
 
今日の良い所、悪い所を踏まえて次のレースで活かしたい。
次は、オランダでのクリテリウムレース。4戦ぶりなのでクリテリウムの走り方を意識して、逃げに乗り遅れないようレースを走りたいと思う

最近は試合が続いているので、赤身の肉を沢山食べてヘム鉄を摂取しヘモグロビンの量を増やして頑張っています。

2013年7月29日月曜日

7月25日(木) ベルギー・Laarne ケルメスレース

距   離: 115.5km(19周)
出走者数: 101名  
天        候: 晴れ  
気        温: 29℃

今週は、天気が変わりやすく不安定だったが、今日のレースは晴天で、風もあまり吹いていなかった。疲労は残っているかなと感じているが、走り出したら脚は回った。午後3時からレーススタート、日差しが強いなと感じたので、日焼けによって体が火照り疲労するのを防ぐために日焼け止めを塗りレーススタートした。コースは、8の字を描くようなコースで特に危険なコーナーはなかったがコーナー2か所のみ入口がレンガ道だったのでパンクしないよう注意してコーナーリングを行った。出走者は102名程度。

スタートしてすぐ、2名が飛び出した。様子を見ながら周回を重ね、序盤は、自分からは行かず集団の流れに乗っては前に行き、チャンスを伺っていた。当然追走グループができ、そこには入り先頭グループを追いかけなんとか吸収することができた。そこで新たなメンバーの逃げが形成された。この瞬間を見逃していつも逃げに乗れていない。重要なポイントで脚を使い逃げに乗らなければならないのに、腰を下ろし周りを見わたし牽制してしまう事が自分の良くない部分だと思う。
そして、終盤を迎え先頭から約1分30秒遅れの第二集団、20名程度で追走が行われた。たまに後ろまで下がり、脚を回復させたり、ストレッチなどを行っていた。第二集団からの抜け出しが何度もあり逃げだせるチャンスがあったが抜け出せずにいた。先頭は約13名ほど。
ラスト1周となり、ペースが上がる。数名が裏のストレートでアタックし行かれてしまった。第二集団はほぼ一列になる。街中に突入しゴールまで距離がまだあるのは分かっていたが、ラスト約1.5kmから我慢できず単独で逃げる。最後400mくらいで6人くらいに吸収され、今日は24位でゴール。
 
3回連続、ケルメスロードレースが続いているが自分として走りが良くない。結果もついてこない。レースをしっかり読んで肝心な時に力を使い逃げに乗らなければならないが、それが数日出来ていない。同じ失敗を繰り返さないよう注意したい。強い選手を見つけ、集団の中で余裕がある選手や攻撃を仕掛ける選手を見つけて行動に出るしかない。
 
次もケルメスなので、しっかりと結果を出したい。
こちらに来てから約3週間が経過し体重も減った。
 

しっかりと食べて頑張っていきます。

7月22日(月) ベルギー・Sinaai-Waas ケルメスレース

距   離: 110km (5.5km X 20周)
出走者数: 66名   
天   候: 晴れ   
気   温: 30度


今日のレースは、走る時間帯・出走する選手は違うもののコースプロフィール、距離は前回のレースと同じである。午前中にアップ走を終わらせ、パスタを補給し、会場へ向け出発した。午後3時からのレースのため気温も上がり日差しが強く感じられた。日焼け止めを塗っている選手も居た。

今日のコンディションは良かった、日本よりは暑くないが水分補給、栄養補給を忘れないようにした。
スタートし、前半はあまり動かないように強い選手をマークして脚を使わないようにレースを進めた。石畳区間は前回走っているのでしっかり対処し走ることが出来たと思う。今日は全体的に皆、積極的に動きが少ないなと感じた。勿論、自分も今日はその1人であったが、暑かったこともあり動きが鈍くなっていたのかもしれない。
 中盤で4人の逃げができた。これには乗れなかったが、次に抜け出すグループで勝負に出ると気持ちを変え、第2グループからの追走グループに乗る準備で、アタックなどに対応していた。みんな同じ考えなのか、抜け出すのが簡単ではない。残り半分の周回を終えてから動きがあった。今日のレース前に山宮コーチにアドバイス頂いた。半分を過ぎたあたりが要注意だよと。
的中していた。8周目あたりで集団にもばらつきが見られた。前方に上がろうとすぐに考えホームストレートがポイントなので、それまでには、1番先頭に出ておきたかった。しかし、一列棒状に集団がなる中で中切れが起きた。心の中では「なんで、中切れ起こすの?耐えて千切れないでくれよ」と思った。全ての選手がこの状況で中切れが起きた場合に思うことであると思う。

自分の力を使って、集団が見えなくなるまでにホームストレートで前方へ上がって行った。右コーナーが見え、先を見れば10数名がまとまって逃げていた。やばいと思い、スピードを上げコーナーへと突っ込み立ち上がりすぐにペースを上げ全快で追走した。後ろから自分に付いてきた選手がいたので途中交代して数人で追うことにしようと思うが、自分に付き位置で、牽こうとしない。仕方なく、自分でペースを上げていく。石畳区間前には追いつきたかった。時速は50km前後で追走したが、捕まえられず、何十秒かの差が開いたまま、第3集団での追走となってしまった。全快で追うが、第二グループも少人数にしたいがためにペースを上げ逃げようとしているので、簡単ではなかった。それでも第3集団で追走した。このままで終わりたくなかったので、石畳区間での抜け出しを考えアタックし1人でなんとか抜け出し、後ろは気にせず一定のスピードで踏み続ける。後方とは差が開き、前とも差があるが、ここまで来たら追いつくしか先はないと考え、コース上の最短距離を辿り走り続ける。沿道から「先頭は17人」と山宮コーチに教えてもらい、あきらめず追うことにした。
すると先頭から1人選手が千切れ走っていたので追いつき「2人で前に追いつこう」と話しかけ、彼は厳しいというが僕はなんとか説得することができた。「後ろの集団はあきらめている、差が開いているし、長い直線で後ろを確認させ、前に行くしかないだろ?17位と18位の順位が着くんだから、お前が17位でも良いから一緒に走ろう」と下手なりの英語で説得し残り4周を頑張ることに。試合後に話を交わして分かったが、彼はアメリカ人で英語が通じたようだ。そういえば初めに話しかけた時すぐに、僕にイングリッシュ?と聞いてきた。
しかし1周で自分から彼はちぎれ仕方なく単独で追う。残り3周。後ろを確認するとなんと3人が追いかけてきていた。その後ろにアメリカ人の彼が。5人で追走することに切り替えた。ペースが上がって行く。追いつかなければ5人でスプリントだ、と心の整理もしていた。
ホームストレートに戻り、ローテーションを繰り返していたら、前の3人がもがきだす。なぜ?不思議に思い自分もスプリント。ゴールのフラッグが右側に小さく出ていた。つまり、打ち切りの意味を示していたのだ。でも順位は着くので、前の選手達はスプリントしたようだ。そしてゴールした。20位で、21位がアメリカ人の彼だった。まさかのゴールだったので、レース後彼が話しかけて来てくれた。
今日は、日差しが強く喉が渇く暑さの中、レース中補給も順調にでき、後半も体力が残っていたので良く出来たと思う。ポイントは、残り8周時の集団が動きだす前にもっと早く集団の気配を感じて前方へと位置していれば、中切れにもあわず数十名の逃げグループに入ることができ上位でゴールできた。日本では体験できない、走路でのレースを二度に亘り経験できたことも今後に活かせると思う。
 ロードレーススクールも自分は折り返しの期間に突入し、結果を出していきたいと思うがなかなか走りが噛み合わず考えてしまうがこれも力量がないためだと受け止め、まだまだ残りのレースを大切に走り、そして振り返り、今後の自転車競技人生へと活かせるよう自分を鍛えて少しずつ強くなっていきたい。前を見て進むしかない。いい言葉だと感じた。



2013年7月26日金曜日

7月19日(金) ベルギー・Sinaai-Waas ケルメスレース

距        離: 110km(5.5km X 20周 )
出走者数: 113名   
天   候: 晴れ  
気   温: 28℃ /終了時 25℃



この3日間レースが無かったので間で約5時間半の長距離走を1日入れ日本に帰ってからの長距離のレースにも対応できるように練習を行った、今後も時間があれば行いたい。起床してからの疲労感は感じなかった。
今日のレースは夜6時からで午前中はゆっくりと行動でき、午後にアップ走に行き帰宅後、レース前最後の食事を取り会場へ向けて出発した。今回の遠征ではレースの約2時間前には会場へ着くという方針で準備している。到着後ゆっくりと軽食などを食べる時間もあるし、他の選手と意見交換ができる時間もあったりとで心にゆとりが持てレースに臨めている。
110km。5.5×20周。天候は晴れ。風は吹いていた。コースは時計回りで区間によって風向きが変化するコース。むしろ試走が出来ることが少ないので路面、コースは走るまで分からなった。路面は約500mくらいの石畳区間が2か所あった。石畳区間の両端のみ30cmくらい舗装された路面が設けられていた。毎周回そこを選手は駆け抜けた。またその区間は横風が吹いていたためバランス能力も必要だった。タイヤの気圧を低めに設定していたので、今日のようなコースでもパンクの確率を低く出来たと思うので良かった。
レースがスタートし、2名が集団から勢いよく抜け出していった、集団は見送る。自分は集団前方に位置し、追走者が居ればいつでも一緒に追走し、先行状態でレースを進めて行ければと思っていた。ペースは遅くない、横風区間では毎周回集団は縦に長く伸びていた。
4周ほど2名で先行しただろうか、やがて集団はひとつになり自分も含め抜け出したい選手達でのアタックが開始した。石畳区間が2か所、風も吹いているから逃げが決まると予想し、脚を使い展開していく途中自分を含め10人程度で逃げが決まるも、2周ほどで捕まりなかなか集団から抜け出すことが難しい。そのあとも4名で逃げたりもした、先頭交代しながら走行するが、ベルギー・オランダで通じる先頭交代の意味を持つ言葉を先日、山宮コーチに教えてもらった「ワーイアー」という言葉を発して4人で協力して逃げようと声をかけて協力して逃げを試みることも出来たのは良かったと思う。
また集団がひとつになり、60kmを過ぎてしばし休むことにした。ここまでは向かい風も関係なくギアを踏みこんだり、とにかく積極的に動いて逃げようと力を出してきたこともあり体は疲労していた。先頭付近には位置し展開も見ることはできていた。ホームストレートが過ぎて右折し風の強い区間に入る。右折をする前に数人がストレートで飛び出していった。
いつもならば、60km過ぎても力は残しているので近くの選手が逃げを追わなくても、するりと抜け出し単独で追い逃げ集団形成、決まりのパターンだったが今日は反応出来なかった。前に居る選手へ、「今すぐ追いかけろ」と心中思っていた。いつもなら、どいてくれと声をかけて単独で追走するが今日は脚に疲労がきていた。逃げは約13名ほどで形成されていた。終わってから聞いたが、あの逃げ集団には強豪選手が数名入っていたのでメンバーが良かったみたいだ。
すぐに4周くらいは回りののメンバーで先頭交代しながら追走しただろうか、先頭との差は約25秒とコーナーを曲がったらギリギリ見える距離には迫っていた、ペースは悪くないはず。やがて追走はペースが落ちていき先頭を牽く選手が決まっていき、そうなると集団はペースが上がらず先頭13名との距離は離れていく。
この約5周で自分は追いつくことを考えていたので全快で追走に協力した。残り7周で約1分差。それから2周くらいはそこそこのペースで皆で走った。第二集団には約11人くらい。後方には集団は見えなかったのでここまでの人数に絞られたかと思い、脚を回復させつつゴールに向けて走ることに気持ちを切り替える。ラスト5周くらいからもう一度集団のペースが上がり抜け出したい選手がペースを上げていく。ここまでボトルの水を一本も使わず、補給もあまり食べずレースを進めてきたため、ここで捕食と水分を多めに補給した。振り返れば焦って走りすぎてきたことが分かる。
このレースの前はオランダでのクリテリウムが2本続きだった。そのレースならば2時間以内のレースなので今日のような走り方でも良かったのかもしれないが、今回は3時間のレースで内容が違うレースだったので、今日のような80kmくらいまでで力を出し過ぎてしまう失敗をおかしたのかなと反省しました。
レースが進み、ラスト2周の横風で集団が崩れ、後方に残されもう一人の選手と集団から千切れてしまい完走を目指すことにした。すぐにジャムパンを食べる。すると後方から約15名程度の第3集団が猛スピードで迫ってきた、。集団は石畳の違う側をかけぬけるが、タイミングが悪い。集団にくっつこうとしたが脚にはパワーが残っていなかった。ゴール地点までは走りリタイアの警告を受け車へと戻ることにした。今日は風の吹くレースでの厳しさを学んだ。
反省点は、捕食と水分を取ることが少なかったので後半でのいきなりの疲労へと繋がったと思う。他の選手はよく沿道から水分補給をしていたが自分は一度もできなかった、100km前後のレースでならボトル2本でこなすことができるのではないかと思いこんでいたことも原因だと思いました。天候、レース状況に応じてしっかりと水分補給を行うように今後,心がける。
また、セルフエナジーをしながらレースを展開するのが自転車レースでのセオリーだが、今日は体力温存を考えていなかったなと振り返った。1ヶ月半このような習慣で過ごし、帰国後強くなっているのかとこの3日間で不安を抱いていたからだ。レース経験は積めるので展開を読む力、経験は養えると思う。しかし、セルフエナジーでレースを戦い、優勝することが一番だとは思うが、そう上手くは行くものではない。積極的に走ればパワーを使い練習にはなっているかもしれないが、自分の感覚だけで毎レースの仕事量を計ることは極めて難しいと思うからだ。実際には、展開が良く3位に入賞したとしても力を使っていなかったとすれば、翌日も元気で練習にも行けてしまうこともあると思う。
 今回のスクールでは、レース経験を積み、平坦基調のレースがほとんどでスピードを養うことができると思う。
自分はまだ選手としての経験が浅いので、今回の1ヵ月半での生活は初めてだ。帰国後の成果がどうのようになるかも分からない。すぐには分かることではないとも思うし、レースが最大の練習と言うことも勿論理解は出来ている。スクールでは約2日おきにレースが走れるが、果たしてこの生活が帰国後に己のパワーとなっているのかを考えすぎてしまい不安でした、強くなるには他人の協力も必要だが最終的に己自身だから。
ここ数日の休みでいろいろと考えてしまうことがあり、今日のような中盤までに出し切るレース展開で後半に体力がほとんど残っていない状態となってしまったのではないだろうかと思った。
 帰宅後はうす暗い中、疲労回復のために近所の周回コースへ行き脚を回してきた。
次のレースは2日後で、今日と同じコース、同じ距離なので反省点を改善し優勝を目指した走りをしたい。間の休みに疲れを取れるよう自己管理をしっかりと行いたいと思う。

2013年7月19日金曜日

7月15日(月) オランダ・Heerle オムロープレース

距        離: 80km (4.4km X 18周)
出走者数: 70名       
天        候: 晴れ  
気        温: 出走時 26℃/終了時 20℃


今日のレースはスタート時間が夜の8時で過去のロードレースにおいては一番遅い時間帯でのレースであった。夏のオランダでは夜10時くらいで暗くなる。そのためこの時間からでも容易なこと。午前はいつも通り過ごし、ホテル出発前に食事をとり夕方5時くらいに出発した。
80kmのレースで、4.4km×18周で行われた。天候は晴れていて気温も28度と暖く、風も強くなく気にならなかった。路面はレンガ作りのようなデコボコした路面がゴール前、ゴール後500mくらいにあるだけでそれ以外はアスファルト。翌日から3日間レースが無いので体力を出し尽くそうという気持ちで臨んだ。
後方からスタートした、すぐに右側を駈け上がって行き先頭付近で走る。今回も周回賞の放送が突然入るため、序盤からアタック合戦が続いていた、距離も80km、約1時間45分くらいのレースなので当然ペースも速かった。
後半から周回賞は狙うつもりで、ゴールで優勝することを目標にレースを進めた。逃げに乗れなければ単独で追走したり、ペースが遅くなったらゆっくりと踏んでいき集団から抜けて一緒に逃げようとしている誘ったりと攻撃をしていた。残り10周を切ったくらいで約12名くらいの逃げ集団が形成された。
自分は逃げに乗ることができた。序盤から積極
に動いていたので足に疲れを感じたので、痙攣が起きないように捕給食とサプリメントを摂取。メンバーも逃げようと意志疎通ができていて、ペースを上げて周回をこなしていった。ラスト5周から周回賞が続いていたので、3回続けて周回賞に絡むことが出来た。レンガ作りの
路面でデコボコしていて走りにくく、下手に走ればパンクもあり得る。しかし周回賞のチャンスだったので、自転車が跳ね上がらないようできるだけ押さえながらスプリントをした。ラスト1周半でもう少しでゴールだという所でアクシデント発生。
輪のタイヤの空気がゆっくりと減っていく、まさかと思いながらもスピードが落ちていく、スローパンクをしたのだ。集団はラスト一周を迎えペースが速い。車輪を交換する場所までも遠く、すぐに第2集団も通り過ぎて、最終的にリタイアとなってしまいました。3戦連続のアクシデント続きでとても残念な気持ちだった。宿泊しているホテルの家族も応援に来ていてくれたので優勝したかった。少人数での逃げでの自分にとって得意な勝ちパターンだったにも拘らず最後の周回前でパンクしたことは不運だった。
フィニッシュ地点付近のデコボコ道によって影響が出たのかもしれない。チームメイトも後輪がパンクしてリタイアをしていた。

今日使用したホイールは、前後ともスペアホイールで試合用よりも重量が重い車輪であったが平坦走路しかない走路でスピードレースでの使用は良いと思えた。重めの車輪だと、加速時には重いものの、高速を維持する時や、集団の後ろで脚を休めたりしていてもスピードの落ちが緩やかだったと感じた。(軽い車輪だと脚を止めるとスピードが落ちてしまうので、常に少し踏んでいなければならなかった)。
オランダでのクリテリウムにいくつか参加して、クリテリウムでの注意すべき点や逃げが決まるタイミング、走行の仕方がだんだんと分かるようになってきた。無理に割り込まなくても隊列に入れてくれるようになった。まだまだレースがあるので次回からアクシデントに合わないよう走る路面の場所も見極めて優勝できるような走りをしていきたい。

2013年7月18日木曜日

7月13日(金) オランダ・Gissenburg オムロープレース(周回コースのロードレース)

距        離: 90km
出走者数: 69名  
天        候: 晴れ  
気        温: 22~23度

前日にベルギーでロードレースがあったが途中リタイアのため疲労はほとんど無く、午前中のアップ走からコンディショニングは良く感じられた。
レース距離は90km、約3.2km×28周。シンプルなコース設計で、四角形のコースでコーナーもきつい部分が無く高速域でのレースが予想できた。コースは田舎に近い場所で回りには木々や家など風を遮る物がなく強風が吹けば間違いなく厳しいコースだった。天候は晴れ。幸い今日は風が強くはないがレースペースが速かった。今回レースで使われる道路は狭かった。

十分に補給を済ましてからレースをスタートした。レース中にフィニッシュ地点付近で会場アナウンスが流れ、「翌周回は賞金が出ます」と突然放送が入ることになっている。そのためレースは休む暇が無い、最初から逃げておきたい選手はスタートからガンガン攻める。しかし、賞金を譲り逃がすわけには行かないと、自分も含めみんながそう思い、前へ前へと上がってくる。足を止めて走ってしまえば、後ろ、左右から選手が抜いてくるので、すぐに後方へ追いやられてしまう。道路が広ければ一度下がり、横から上がって行けるがこのコースでは高速域でレースが進み、皆が賞金を狙いに行くため前方へ上がることは困難であった。いつの周回でアナウンスが流れるかは誰も知らない。自分は、賞金は後半から狙えたら狙うと考え、中盤より前で周回をこなしていく。アナウンスは英語だったりオランダ語だったりで放送が流れるのでしっかり聞く耳を立てなければ聞きとることも困難。自分はなんとか聞き取れていた。やはり賞金周回は断然スピードが違う。残り20周くらいで、一列棒状になっていた、ペースが速くきついが前方へ駈けあがり、数名が逃げている。これは逃げが決まるチャンスだと思い55kmくらいの速度で追走、バラバラで追走しているため自足勝負だった。約30秒程度もがいて捕まえた。全快でもがくあの感覚は自分にとって好きな感覚である。先頭もっとスピードアップしてくれとか思う。レース後にPCでこの時の心拍数を確認したら200を超えていた。調子は悪くなかった。

数名でローテーションを繰り返し、逃げようと意志疎通ができ逃げ集団ができた。約14名。50kmオーバーで先頭交代をしていく。メイン集団とは約40秒。残り14周程度。賞金周回の放送が流れた。疲労もしてきたのか全体のペースが緩んできた。様子を伺いポジションを前方でキープ。フィーリングはいい感じと思った。次狙おう。最終コーナーは先頭で曲がり、交代し少し後方で待機。7番手くらい。ゴールまで700mくらいはある。長い。右から風が吹いていたので隊列は斜めに形成されていた。スプリントの態勢を取り準備。200m切っても上がっていく選手が居ないのか、流すのか。しめたと思い、左端からスプリント。しかし、100mくらいで合わせられたが差して賞金を獲得した。クボキカズシゲとアナウンスも流れて内心ホッとしたのがつかの間、約64kmのスピードでゴールを抜けすぐに左コーナーへと曲がって行く。やばい!ラインも一番左側だし、ブレーキをかけつつ、集団にも戻ろうと、邪魔にならないよう、左端を木々擦れ擦れを通り抜けようと低空姿勢でコーナーリングした。
がしかし、左レバーが木々に引っかかってしまい転倒、自爆してしまったのだ。ダサすぎるし、恥ずかしい。自転車は無事、すぐにまたがり漕ぎ始める。先頭からは千切れてしまった。すぐにメイン集団が来たので集団内に戻り休むことにした。腰のみを強打したらしく痛む。先頭に出て先頭交代に交じり逃げグループを吸収したかったが、腰が痛いので後方で待機し、体の調子を窺う。無理はやめようと思い、転んだことを反省しつつ、周回を消化していく。逃げグループとの差は広がっていく。ラスト7周くらいで集団内で中切れが起き、メイン集団が二つに分かれてしまう。自分はマークしていた強い選手と後方集団に取り残される。やってしまったと反省。腰の様子を見ながら走る事に。
無理はしないように、でもレースを使って練習をしなければと考え、残り4周で独走の練習の為、10分走をしようと決めた。今回ワット計は無かったが10分走れるMAXのパワーで独走しようと考え、単独で抜け出す。他の選手はもう追いつかないし、このままゴールだなと思っている選手がほとんどで、そのようには思いたくなった。
せっかくの機会で来ているのだから、落車し後方集団で順位が悪くても、なにか出来ることをしようと決意し、独走開始。
後ろに他の選手がくっついて来ているのは分かったが、5分くらいが過ぎ後方確認したら、自分含め4人が居た。良しとも思い、四人で前を追いかけることに、こいつら引かない。自分まかせかよ、と思ったが自分は順位より10分TTをしているのだと他の選手より多めに先頭を走る。
残り1周、後方との差は広がったが前とは詰らない。沿道から山宮コーチが前26人と教えてくれたのが聞こえた。つまり30位まで賞金が貰えるのでこの中の3人が賞金GETできる。狙ってるだろうなと予想したが出し切ることを目標に他の選手よりも多めに走り、最終コーナーを曲がってから先頭交代をした。自分は一番後ろ。出し切った、あとは一回だけもがけば今日は終わりだと即判断し、4番手待機。
スプリントの力が無い選手がロングスプリント開始、かなり長い。もたないと思い。少し離れて全快追走。300m過ぎ200m過ぎてスプリント開始、なんとか差し切って今日は27位でゴールした。
レース後は沿道のお客さんが話しかけてくれた、チーズとハムを差し出してくれた。とりあえず有り難く頂いた。自転車王国は観客も情熱的で本当に最高だと思えた瞬間だった。
今日の反省は昨日のレースからもだが、油断は怪我の基。だということ。どこかで焦っているのか、もっと冷静になって走らなければいけないと感じた。怪我は大事には至らないが強打した部分をアイシングなどで対処し回復に努めようと思う。
次のレースもオランダでのクリテリウム。夜7時からの遅いレースなので、外は明るいが、レースに集中し気をつけて走りたいと思う。

2013年7月16日火曜日

7月12日(金) ベルギー・St.Katalijne-Waver ケルメスレース

距   離: 114km(12周)
出走者数: 147名  
天   候: 曇り時々晴れ  
気   温: 21℃ (終了時:18℃)

今日は、午後6時からのレーススタート。午前はゆっくりと動きだしホテルの出発までも時間があるので、昼食後約1時間ウォーミングアップへ行った。帰ってきてから、パスタを1人当たり約250グラムと他にも軽く食べレースへ出発した。
レースは、9.6km × 12周の計 117km 。コースは特に難しいコースプロフィールではなく、風も強くはない。天候は曇りで、夕方ともあって体感は涼しく感じられた。
しかし、半周くらいで道が悪く所々道路が隆起している。なのでパンクでリタイアする選手が多く見られた。出走者は147人。
スタートし少しずつギアをかけてもがいていく、調子は良さそうで、安心した。
逃げ集団に必ず乗らなければと思い、積極的に前でレースを展開していくが、序盤から動きすぎたか、自分の後方に選手が集まっていることが察知できた。冷静さをかいてしまったかと思いつつも、逃げに乗れなかったら自ら追走し吸収したりと足の調子は良いと感じれた。
4周半が終了し、裏側の道路状況が悪い場面でアクシデントが発生した。
左側からアタックがかかった、右側から左側へ選手が流れアタックに乗ろうと移動してくる。自分も流れに乗りながら前方へ進もうとしたが、右前近くに居た選手が勢いよく左側へ移動してきた。避けようと抵抗したが、残念なことに他の選手のペダルが自分の前輪へかかり、前輪が振れてしまいフレームにホイールがあたり進むことができなくなってしまった。
今回のレースではサポートカーに予備車輪を積むことができないので、高速で巡航する集団から取り残され、復帰できずDNFとなってしまった。
歩いて車へ戻ることに。調子が良かっただけに、悔しかった。
その後、車で休んでいると他のリタイアした選手2人が話しかけてきた。
リタイアした選手は主に、機材故障か足が無くてちぎれたかの二通り。
彼らは隆起した地面の道路によってパンクしリタイアしたそうだ。レース後すぐともあって選手は興奮している。自分も。2人とも、今日はとても調子が良かったんだ、スピードも速く感じなかったとも話しており、自分も調子よく感じてたよと心中想い、どこから来ているの?などと世間話になり、海外の選手とのコミュニケーションを計ることができ貴重な時間であった。
その後、山宮コーチとも今日の反省を含めた話になり、選手って調子が良い時に限ってなにかと問題が起きたりするものだよ。と話してくれて、過去の経験からも納得できた。油断大敵であるなと思った。幸いにも怪我は無く、前輪が故障しただけだったので良かったと思う。
レースは今日に続き明日もある。次はオランダでのクリテリウムレースだ。

2013年7月13日土曜日

7月9日(火) ベルギー・Knesselare ケルメスレース

距        離: 105km (12周)
出走者数: 97名  
天        候: 晴れ  
気        温: スタート時 25度/終了時 18度


今日のレーススタート時間は午後6時30分ということで朝はゆっくりできた。午後に1時間練習へ行き帰宅後パスタなどを食べ終え、会場へ向けて出発した。移動時間が約1時間半かかるので移動での疲労を軽減すべく、コンプレッションソックスを着用した。夕方ともなると体が起きているせいか、体のだるさなどを感じず今日も調子は悪くないなと思った。
今回はレース前試走が出来なかった。
距離は105km。8.75km×12周。コースは街中スタート、フィニッシュで街を抜けたら畑や河川敷の近くを通り抜け、くねくねしたカーブが続き、ゴール前約300mほどゆるやかに登りデコボコしたレンガ作りの様な路面が続き、コーナーを曲がって約200mでゴールといった感じのコース。街中を抜けると強く風が吹いてた。
レーススタート、まさかのアクシデントで運悪くチェーンが落ちてしまった。ギリギリまでゴール前のコースを確認していたので最後尾の辺りからスタートすることに。すぐに直して集団内に戻り一番前へと急いで駆けあがるが、コースがわからないのですぐには先頭へは行けず、また出走者が多く、力の無い人も多々居るのでようやく2周目入るくらいで先頭へ復帰した。しかし、毎周ごとにトップ通過だけには賞金が出るので数名が飛び出していた。アマチュアレースといえども平坦でのスピードはかなり速い。体重もあるし、体も大きな選手はギアをトップに近くかけもがいている。自分は様子を窺いながら追走を考える。また協力して逃げれる強い選手を探っていた。見た目での判断は難しかった。
アタックもするが、この日のアタックの調子、タイミングは決まらないパターンのやつだと過去の経験から考え、15番手くらいに居てローテーションに入らず様子を見ていたが、外国人選手は大柄で後ろからでは、くねくねしたこのコースで先頭を視野に入れとく事は簡単ではなかった。
数名が抜け出し、9人の逃げグループが出来ていた。残り7周。先頭で協力し追うが先頭交代がうまく回らずひとまず断念。ペースが落ちてきたので少し下がり考える。5周目で再度ローテーションで追走するが本気で追う気が無い選手がほとんど。また下がり、考える。他の選手にタイム差を確認。約50秒。前も強風の中でペースが落ちてきたか。
ラスト2周、約残り15km。もうリザルト関係なしで逃げグループを捕まえることにきりかえ、2周目はほとんど単独で追走、まだ先頭集団は見えない。ラスト1周、タイム差が縮んできたためか協力者が増え、6人くらいで全快で追走。ラスト5kmくらいで先頭がコーナーで見えた。他の選手が、「エビバディ レッツゴー」と叫んでいた。嬉しく自分も叫んだ。ときおり牽制が入るが自分は関係なしに追走する。ラスト1kmで10秒くらい。500で5秒くらい。そして石畳似の区間に入る、後ろから温存していた選手が追い上げてくる、自分も合わせて踏みこむ、ギアをかけてもがいたがかからず失速。先頭集団はギリギリ逃げ切り、第二集団で6位。総合15位でレースを終えた。
今日の失敗は、レーススタート時のアクシデント。コースを把握してないときこそ先頭付近で走らなければならない。石畳のような路面では、ギア比が重要だと反省。
今日はベルギーでの2戦目でした、会場や、受付スタッフの愛嬌の良さというか雰囲気が良くて走る選手としても気持の良いレース環境にあるなと思いました。移動遊園地もスタート付近に建っていた。ケルメスというのはこういった雰囲気のことを示すのだなと思いました。
長期で滞在することになるけど本当に貴重な経験なので、大切に考えて過ごしたいと思う。
1週間が経ち慣れてきたが、緊張感をもって怪我、病気、落車にも気をつけて次のレースに備えたい。
  

2013年7月12日金曜日

7月7日(日) ベルギー・Nijlen ケルメスレース

距        離: 117km(周回コース15周)
出走者数: 150名   
天        候: 快晴  
気        温: 28度

今日は昨日に続いての二連戦でした。疲労は残っているが昨日はギア倍数をかけなかったので今日は足が調子よいと思いこみながら、午前中にレース前のウォーミングアップを兼ねた練習に約1時間行きレースに備えた。レース前のお昼の食事では必ず、パスタと食パンを食べることに決めている。また、補給食も事前に用意しレースに持参するように決めている。レースでは水分補給が重要なので、BCAA入りのスポーツドリンクを2本用意した。
初めてのベルギーレースで距離は117km。8km×15周。
コースの路面は石畳は無いものの、ザラザラとしたかんじでデコボコがある路面が多かった。試走したかんじでは風は吹いているが強い向かい風・横風区間はないと思った。
出走者は150人で、受付を済ましたついでに大会の雰囲気感を察知し今回は大きなレースであると予想し、スタート時は前から二列目に位置しスタートに備えた。他のチームにはプロチームU23の選手も多く見受けられた。
レースがスタートしすぐに数名がアタックを開始、30秒ほどで6名くらいが先行している。それを前方で見ていたが、近くにプロチームU23のチームがおり、まだ動かないのかと思い自分もまだかと考えたが、しかし、「積極的に行かないと」と即考え、右側の歩道を使い一番前に出て、そのままギアをかけて逃げている集団を追走した。約30秒もがいて逃げに追いつき後ろからも数名が迫ってきていた。すぐにローテーションに入り55km近いスピードで逃げ続ける。みんなコーナーでブレーキをしている。遅いと思い、コーナーでは自分が先頭を引きスタートから30分くらいで、集団との差も広がりペースが50kmほどになった。約20名の逃げグループが形成された。意外にも多いと思ったが、絶好のチャンスがきたと思いローテーションを繰り返し、半分をすぎて長い直線の最後で後方を確認し、小さくガッツポーズをする選手も居た。
それを見て自分も微笑んでい横を通る瞬間に自分に向けてGOODサインを送ってきた選手も居て、選手間の意志の疎通によってこの逃げは決まったのだろうと感じた。
もちろん先頭を引かず、引く力が無い?足をためている選手も居た。
逃げグループには、プロチームのU23選手は一人も居なかった。あそこで積極的に動いて正解だったと振り返った。ラスト40kmを切ってから補給で作った(蜂蜜といちごジャム多めの)のパンを食べ、15kmを切ってから梅丹のサイクルチャージを摂取し最後のゴール勝負に備えることにした。時々自転車の上でストレッチも行い血行を促進させ乳酸の拡散を進め疲労を和らげることもしていた。
ラスト約10kmでアタック合戦が開始、遅れることなく反応し、足を隠してローテーション。10分くらいで再び集団がひとつに。最後の鐘が鳴り、ラスト周回。ラスト2kmでバラバラに、マークしていた選手が足がなく千切れ後方にいることになった。が3名で抜け出し、ラスト500mで追い着いた、300mで左からスプリントしたが、不運にも2名が目の前で派手に落車。善かいブレーキで交わし、6位でゴール。

今日は積極的に動けて、昨日のクリテリウムでの体力温存が功を奏し足が調子よかった。アマチュアのレースではあるが、張り合うことができていると思うので、生活していて一番レースが楽しく感じ、何よりレースを楽しめているので良いと思う。
パワーと展開が重要で、動いたものが前に残ることが多いレースでは積極性がとても大切だと思う。
もとからトラックレースの経験もあるので、インターバルでなおかつ平坦でのレースは自分向きだと思った。まだ強風でのレースを経験していないので強風でのレースもとても楽しみだと思った。
これからはレースを振り返るためにも、レース終了後可能な限りリザルトをもらってくるようにしたい。
明日は休養日、リラックスしたいと思う。

2013年7月10日水曜日

7月6日(土) オランダ・Barendrecht クリテリウムレース

距   離: 100km (80周)
出走者数: 54名  
天   候: 晴れ 
気   温: 26度

欧州遠征の初戦です。
滞在先のベルギー・ESSENに到着してから3日後のレースでした。
日本でのロードレースの疲労が残っていたのと、飛行機での長距離移動による疲れがみられたので初戦ということもあり自分は無理をしない走りを今日は心がけました。
具体的には、久しぶりのクリテリウムレースのため今までの経験を思い出し、走リ方、コーナーリングの仕方、ハンドリング、ダンシング、シッティングなどなど体と頭の中の考えを慣らすという目標をおいて今日のレースに挑みました。
ベルギー・オランダでのレース経験は全くないので、レース日までの空いてる時間帯で山宮さんからアドバイスをもらい初戦に備えました。

重要な事は2つで、1つはレース会場でどこの選手もウォーミングアップを行わないという習慣。
会場ではアップしている選手の姿はなかった。
事前にアドバイスを受けていたので、朝起床し、食事を済ませ、休憩してから体を起こすために練習へ行っておきました。
2つ目はレース中のアナウンスを良く聞いて判断することでした。
周回賞やラップの変更などがあるかもしれないので、英語が基本だがしっかりとアナウンスを聞くことがレースでは重要と教えて頂きました。

100kmのクリテリウムレースがスタート。
なにが起こるかわからいので足を使ってでも前半は先頭から必ず10番以内をキープすることを心がけました。
コースは4角のコーナーがあり、2コーナー目は毎周回スタンディングをしなければならなくて少し重要なポイントでした。
そこで一度だけペダルを削ってしまったが、他の選手も数名見られました。

2コーナーを曲がってからの直線ではアタックがたびたびありました。
周回を重ねながら強い選手を見分けてアタックに反応しながらレースが進み、50kmくらいで後輪がパンクをしました。
予備車輪が置いてある場所まで約300mあります。
急いでその場所まで行き、車輪を交換し集団内になんとか戻ることができました。
初戦でいきなりのパンクだったので少し焦りましたが、オウガナイザーにすぐ確認してもと居た集団内に戻ることができたので良かったと思います。
それ以降はアクシデント無く終盤までレースが進み、残り7周くらいからアタック合戦が再開しハイペースになっていきました。
ラスト一周の鐘がなり響き、最終的に23人のゴールスプリントとなり、自分は無理をしないで21位でゴールしました。
ラスト10kmから足が痙攣しそうになっていたので、初戦はセルフエナジーで走らなければならないと自覚しました。
回転を意識して足に負荷をかけないようにレースを展開しなければならないことを学びました。
反省点を明日のベルギーでのレースに活かしたいと思います。
結果は21位でしたが、長距離移動、初めての100kmを超えるクリテリウムレース、パンクへの対応、会場アナウンスを聞く冷静さ、体の使い方などを確認、意識しながら走れたレースだったので良い練習になりました。
起床からレースまでも、レース中もまだまだ改善点があるので、パールイズミロードスクール中にどんどん学んで行こうと思いました。

食事も昼夜は自炊だが相方と協力してバランスの良い料理を作って行きたいと思います