2013年8月26日月曜日

8月11日(日) オランダ・Beverwijk クリテリウムレース

距        離: 100km
参加者数: 57名 (完走39名)  
天        候: 晴れ時々曇り  
気        温: 21度

今日はパールイズミロードレーススクール最後のレースでクリテリウムレース。
昨日の落車より回復させる事を考え、いつものようにアップ走は行わずにレース会場へ向かった。
天候は小雨が降ってきたりもしたが、レース会場へ到着すると快晴となった。
コースは1.2kmの周回を82周する。特にコーナーや路面も危険な場所は無く、高速でレースが展開されると予想した。アムステルダム付近のレースとあり、強豪チームの選手も沢山見られた。

今日の目標は、最後のレースなので完走する事、そして落車の影響がある為できる限り良い順位でゴールし、力を出し切って終わる事と強く心に決めて挑んだ。
スタートし、最初からペースは速いと感じた。なかなか前に上がることが難しいので、ベテラン選手にくっ付いて前方へ上がることに。しかし、序盤からアタックが繰り返されて、約10名程の選手が先行。その中には、有力選手も含まれていた。スタート前に鎮痛剤を飲んだが、動きが鈍く身体の調子は良くないと感じた。

先頭集団との差が広がり、ラップされてはいけないと思い、抜け出しを図るが失敗。山宮コーチにタイム差を聞いて、追いつかれそうだったので、集団を活性化させたが、カウンターアタックで5人に抜け出されてしまった。やがて先頭集団にラップされた。

残り周回約30周。おそらく16位以下の順位決定となると予想し、走り続けた。先頭集団の邪魔になるので、残り5周を迎え第三集団の最終ラップとなる。2人が抜け出した、もうすぐゴールだというのに後ろは追走しない。仕方なく、自分が先頭で引き続けペースを上げた、最終二コーナーで捕まえた。もう力は出し切っていたと思う。コーナーを曲がりラスト約300m、ゴールへなだれ込み、24位でゴールした。

今日はラスト20周を切ったあたりから、残りの周回はトラックレースの練習だと意識を変えた。 コーナーで皆がスタンディングし立ち上がり加速して行く所で、自分は座ったままコーナーの立ち上がりをもがいた。軽いギアにし下ハンドルを握りコーナーへ進入し、立ち上がりすぐに高回転でスピードを上げなければならない。キツイがこのまま最後まで走ると決め、高回転でのもがきを練習した。

最後のレースを前にして怪我をした事で、最後に全力で勝負出来なかった事が唯一悔いに残った。後半戦、良いレースが展開出来て来ただけにショックだった。


「ロードレーススクールを振り返って」

 短期間で二カ国、計17レースを走る事が出来て学べることが沢山あり今回パールイズミロードレーススクールに参加させて頂き本当に良かったと思います。
 山宮コーチにはレースに関する事は勿論、それ以外の事や日本に居ては絶対に分からない自転車競技についての知識も教えて頂きました。初めての訪れる地で、約二ヶ月間のスクールを無事終えることが出来た事も山宮コーチのおかげであり感謝したいです。

ベルギー、オランダの自転車で走る環境の良さも感じることが出来て、より自転車が好きになれたと思います。沿道からの声援も温かくて走っていて楽しく、やはり本場は違っていました。
文化の違いによる競技力への差は大きいと思った。忘れることの出来ない、海外生活でした。

今回、このような機会を与えて下さったパールイズミ様、並びに関係者の方々に感謝致します。

このロードレーススクールで学んだ事感じた事を忘れず、自転車選手として強くなる為に、今後の競技生活へと絶対に活かして行きたいです。

2013年8月12日月曜日

8月10日(土) オランダ・Berkel en Rodenrijs クリテリウムレース

距        離: 100km
出走者数: 70名(完走37名)  
天        候: 晴れ時々曇り  
気        温: 21度


今日は100kmのクリテリウムレース。
1周は1.6km、コースは長方形の形で、特に危険な箇所は無い。
その為ハイペースのレースとなった。
強豪チームの選手も多く出走していた。

スタートし、後方から徐々に上がって行くことになった。
今日は皆気合いが入っている様子で、レーススタートの15分前から並び始めていた。
なので後方スタートしてしまう事に。
少しずつ上がっていくが、ペースがただ早かった。
マークした強い選手にくっ付いて先頭付近のポジションへと走る。
今回も周回賞があるので、集団前方は激しいアタック合戦が行われていた。
しかし、残り70kmを切ったあたりで、不運な事に落車に巻き込まれてしまった。
前を走る2人の選手がコーナーで転んだ。
避けきれず、巻き添いにあってしまい、復帰しようと考えたが怪我をし、ゴールする事が出来なかった。
大怪我には至らず安心した。
残り2レースだったので、気合を入れて臨んだだけにとても残念だった。

残り1レース、会場の雰囲気、レースを楽しんで、良い順位でゴールを目指したいと思う。








2013年8月7日水曜日

8月4日(日) オランダ・Zevenbergen クリテリウムレース

距        離: 80km 
出走者数: 37名  
天        候: 晴れ
気        温: 26度


今日はホテル出発が早かったので、いつものアップ走を行わず会場へ向かった。蒸し暑くなくて、走りやすい気温だった。
コースはテクニカルで危険なコーナーが3カ所はあった。アップダウンも少し含まれその区間の登り区間は向かい風が吹いていた。コースの路面はアスファルトがほとんど無くて、レンガ道が中心の常に油断出来ないコースだ。一周約1.65km×48周の80km。路面を考えタイヤの空気圧は低めの6.2で出走した。

レーススタートし、後ろからのスタートとなり周回を重ねるごとに前へとポジションを上げて行く。今回も周回賞は設けられていたが最後の一発にかける作戦で挑んだ。
序盤、10周過ぎたあたりだろうか、4名が登り区間で抜け出した。追いかけたいがペースは速い。コーナーも多く一列で集団は進んでいた。

次の追走に備えて走ると切り替える。徐々に先頭4人が見えなくなってくる。タイム差は50秒にも広がってしまっていた。第2集団でもアタックのかけ合いが行われる。
レースが動き約15人ほどが抜け出すことになり、自分も逃げに乗ることが出来た。ここまでは脚を使わないように意識し、レンガ道でもあるため、軽めのギアで走ることを心がけていた。コーナーでの立ち上がりも軽いギアで対処した。S字コーナーがとてもテクニカル。

残り10周、第2集団で自分から抜け出しをはかったがチェックされ飛び出せない。直後カウンターでアタックされた。動きすぎていたかとも反省した。後ろに下がり分裂した集団で追うことに。ここで1番問題だった。後ろで追いかけてくれることを待ってしまったのだ。そのまま差は開いて行く。チーム名は有名で見かけも弱くなさそうな選手の後ろで走る。中途半端なペースで牽いている。するとコーナーで中切れ。
自分で前を追いかける。2名が付いて来た。3人で追うがペースが遅い。顔だけで見ればおそらくジュニア上がりすぐの選手だったろうか。
ラスト2周半で前の約7名に追いつくことができた。しかし、まさかの審判から「レース降りなさい」と通告があった。

意味が分からず降りた。半周ほどゆっくり走っていたら理由が理解出来た。
数分後におそらく先頭3人にラップされると言うことで、降ろされたのだと。脚はまだ残っていただけになんだか物足りなく感じた。
不満はあるが、この位置で走っていた事が悪い
のである。今日の順位は降ろされたが、14位と着順が着いた。


残るは2レース。攻撃に出るしかない。思う存分走りたい。





2013年8月6日火曜日

8月3日(土) オランダ・Burgh Haamstede クリテリウムレース

距        離: 80km
出走者数: 71名  
天    候: 晴れ   
気        温: スタート時 22℃ / 終了時 18℃


レースが2日間無かったので、しっかり休養することができ、レース前のアップ走から足の状態が軽く感じられた。ホテルを夕方出発し、午後7時からのレースに備えた。
距離はおよそ80km。2.5km×32周。コースは四角形のようなコースで、残り1kmを切ってからはコーナーが3回あり、ゴール前はやや登りぎみでレンガ道が続いてフィニッシュ、というコース。オランダコンチネンタルチームの選手が数名参加していた。

スタートし、序盤5周ほどは先頭でアタック合戦に参加し、無駄足になっていると思い、少し落ち着くことに。するとマークしていた強い選手がアタック。約5名ほどで逃げ集団を形成していた。道が細く選手が前に居て出ることが出来ない、しまったと思うも逃げ集団を見送ってしまう。この逃げに乗ることがまず重要課題である。

気持ちを切り替え、次の追走に備え、少し足を使うも先頭で10周ほどは先頭交代に加わり、いつの間にか足のある選手だけが残り約30人ほどの集団に絞られた。周回賞が今回も設けれたが自分は最後のゴール勝負一本に賭け途中で、もがいたりせず前の5人を追走する事だけに集中した。

ラスト10周を切ってから、周回賞を取り通過した勢いで約10名が抜け出す。自分もこの10名に入り、先頭5人を追うことになった。ジワジワとタイム差が縮まっていく。
残り13kmで、約25秒差。どうしても捕まえたい。ペースが落ちるようなことがあれば、後ろから「Go   Go 〜」などと煽り立てペースを落とさないようにさせ、他の選手の先頭を牽く時間よりもやや長めに先頭を牽き、なんとかラスト1周で10秒差まで縮めることが出来た。

そして、ラスト1kmで、先頭集団を捕まえ、約15名での集団スプリントとなった。
コーナーが3つほどある。どの選手も接触するんじゃないかと言うくらいに、前へ出てこようとする。
勿論、自分だって場所を譲ることは出来ない。接触ギリギリで二つ目のコーナーを6番手で曲がる。後ろすぎると思い、ギアを軽くし、思い切り先頭に出る。しかし、最後のコーナーを曲がる瞬間に内側から、3人に入られ4番手。閉めが甘かった。ゴール前はやや登りと、路面がデコボコ道で、突起している。前の選手を抜けず、4位でゴールした。

今日は身体の調子が良くて、序盤から動けて良かった。まだまだ、他の選手に使われてしまい無駄足を使うことや、後ろへ下がりすぎたり、無駄な動きが多いと反省した。

今回途中の周回賞では脚を使わず、最後のゴール勝負にかけたことで上位で入賞する事が出来たのだと思う。健康面で特に問題は無い。この調子を維持して残りのレースも頑張ります。


2013年7月31日水曜日

7月31日(水) オランダ・Zundert クリテリウムレース

距        離: 80km
出走者数: 74名
天        候: 曇り時々晴れ   
気        温: 25℃



今日はレース開始が午後7時のため、出発までの時間で入念にストレッチや柔軟を行い会場へ向けて出発した。
 
コースは、約2.1km×38周の計80km。600mくらいレンガ道が続く路面があり注意して走た。数日前に練習のついでに、今日のコースを試走していたのでコース、路面への不安は無くレースに臨た。風が吹いていて、天候は晴れで暑く感じた。参加選手は、コンチネンタル登録のU23の選手が多く出場していた。ラボバンクU23の選手も居た。
 
スタートし、一周目から周回賞があった。今日はコンディションが良くないと感じ身体の反応が良くなってきてから仕掛けていこうと考えていた。
前回のクリテリウムでは、レース速度以前にレースでの周回賞のルールが理解できていなかった事が原因だった。
今日はレースが良く見え、目標も明確だったので順調にレースを運ぶことができた。最終的に約17人くらいの逃げ集団が形成され、最大で1分差まで開き、ラスト1周では20秒差まで詰められた。
ラスト3周で先頭グループで駆け引きが始まり、ラスト1周で9人が先行する形になり自分は後方に残された。後ろのグループから約1周を単独で追走しゴール前で先頭を吸収しそうになるが、追いつけず、10位でゴールした。

ここ数レースで、ゴール後に他の選手から話をかけれるようになったと感じた。レースについての話を中心に話せている。走りについて Good と言ってくれるので有り難い。後は、結果を出せるよう繋げていきたい。





2013年7月30日火曜日

7月29日(月) オランダ・Roosendaal クリテリウムレース

距         離: 80km (29周)
出走者数: 68名    
天        候: 晴れ時々曇り  
気        温: 23℃

今日のレースは、滞在している場所から車で30分くらいの街で行われた。会場が近いのでホテルのオーナーが応援に来てくれていた。プロ選手のレースの前座として自分達などのアマチュアレーサーが走った。大きなレースなので、会場にも驚くほどの観客が足を運んでいた。距離は、1周約2.6km × 30周で80kmのクリテリウムレース。2.6kmの約2kmくらいは、レンガ道で常にガタガタしていて走りにくい路面が多かった。タイヤの空気圧を低くして臨んだ。

レーススタート。前半から積極的に動けて一度、周回賞にも絡むことができた。今回のレースは盛大な雰囲気でお祭りの様な感じで、走っているだけで沿道から沢山の応援が飛び交うので楽しい雰囲気だ。強い選手の位置を確認しながら、集団先頭で走行した。半分の周回が過ぎたあたりで約10名程度が先行し、周回賞のスプリントで抜け出していた数名の選手が通過後の勢いでアタックを決めたのだ。自分が中盤に下がり、スプリントに参加していない時に逃げが決まってしまったのだ。まさかこの逃げが決まるとは思わなかった。

今回、レース中のルールをしっかり理解出来てなかったので、体力の使い方や走り方を間違えてしまい最終的に結果にも響いてしまったのだと思う。周回賞は、毎周回貰えるわけではない。初めての出場でシステムも把握出来なかったが、トラックレースのポイントレース形式のようなかんじで、周回賞が貰えると聞いた。そのためマークしている34番の選手が先頭でもがくようなことがあれば自分も参加していた。それに、一位通過だけがポイントを貰えるのかどうかも分からなかった。アナウンスが一番の情報だが、紛らわしくゴール前で小さな黄色の旗を振っている女性が居たのだ。自分はずっと理解できずに走行していた。アナウンスを聞いておそらくポイント周回であると思われ、女性が黄色い旗を振っているときはスプリントに参加していた。
この周回賞は、単に賞金がもらえるだけのことだがビックレースということで賞金が高いであろうと考えて不覚にも力を使って走っていた。今日のレースでの目標を明確に決めるべきだったと反省した。結局は最後のゴール着順がその後にも、一番重要な成績に関係してくる。目先の事だけを考えてしまい、意味のないレースをしてしまった。終わってみれば、前半に稼いでいたと思った周回のポイントも少しだけしかなく賞金は少なかった。
半分の周回が終わったあたりで逃げ集団ができた、その後は第2集団で追走していた。逃げているなと思いつつも、女性の旗振りと、アナウンスは時々あった。第2集団なはずなのに他の選手は毎周回本気でゴール前でもがいていた。おかしいと思うが、後退してはいけない、ポイント制だからもがくのか?と思って、残り10周切るくらいまで考えが足りないまま、走っていたのだ。途中で2名の選手にここは先頭?と聞いたのだが返答は無かった。さらに混乱した。
追走だからペースも上がる、風も吹いていたし、常にレンガ道なので冷静に状況把握が出来ていなかった。レース中、山宮コーチの場所も確認しずらく、山宮コーチが居てくれた場所は偶然レースが激しく展開される場所で尚更情報が確認しずらかった。

約10周が過ぎたあたりで山宮コーチに先頭グループなのかを確認したら、13名が逃げていると。無駄なエネルギーをずっと使っていたと後悔し、集団後方に下がってしまう。周回が過ぎ同じ集団内から数名が抜け出していった。ただでさえここまでのデコボコ道のレースを経験するのは初めてで、おそろく予想以上に身体は疲労もしていたのだと思った。数名が抜け出しをはかって行くが、反応できていなかった。
最終的に、前を走る選手数は27人と分かり、残り3人までがゴールでの賞金がもらえる仕組みだった。そのため自分が取り残されたグループでも最後だけ頑張ろうとする選手が多数居た。
結果的に僕は33位だった。

レース後に車輪を確認したら、後輪にガタが出ていた。それほどまでの衝撃があのレンガ道を時速50kmで走ることで受けていたのだと思い知った。
レースの反省点は意識の問題として、周回賞の度にポイントを可能なだけ獲得し、逃げに乗りゴールで一番を取ると考えていました、しかしやはりレースをしに来ているので、周回賞ではなく結果を一番最初に求めなければならなかったことです。
二つ目にルールをしっかり理解しレースに臨むこと。ルールを曖昧な理解のままレースに参加してしまい、勝利への不必要なエネルギーを使ってしまった。
三つ目に路面状況が悪く下ハンドルをキープしたままの走行が多かったのと、焦りから前方をよく確認出来ていなく、逃げ集団を見失ってしまったこと。秒差は約30秒程度で、河川を挟んでコースがあるがお客さんも沢山沿道に居て、木々も立っていたので先頭が把握しにくかったのかとレース後反省しました。30秒程度だと離れすぎてもいないので、橋を渡ってもちょうど見にくい間隔で走っていたのだと思う。また風も吹いていたので前を走る選手の体に隠れて走っていたため逃げ集団を確認出来なかった。

今日のレースでは、良かったと思う点もあった。
周回周を重ねるごとにレンガ道の走り方が分かってきたというか、デコボコの路面で出来る限り弾まないような走行方法や、適正なギアを選んでレンガ道を走れるようになっていたと感じた。ダンシングでもギア比を意識して行った。ほとんどが下ハンドルを握っていたと思う。ペダリングも重要だと思った。足首の柔軟性も必要不可欠だと。
また、コーナーリングでも早く曲がることができ、立ち上がりも後ろを離せる勢いで走れていたので、上達したかと思うことがあった。
毎回レースを走り、自分の弱点が発見できる。このマイナスをプラスに変えていけるよう努力していきたいと思います。

一戦一戦大切に。

7月27日(土) ベルギー・Bambrugge ケルメスレース

距        離: 112.5km (15周)
出走者数: 93名
天        候: 晴れ時々曇り  
気        温: 29℃

ホテル出発が早かったので朝食後少し時間をおいてからアップ走へと行った。天気が曇りで怪しい天候だったのでいつもより2kmくらい速い速度でアップ走を終わらせた。その代わりいつもより身体には刺激を入れることができた。
 ホテル出発前は大雨で風も強く吹き雷も鳴っていた。しかし会場付近に着くと、路面も乾いて空も晴れ空へと変わっていた。しかし雲の動きが速く風は吹いていた。
距離は約7.5km×15周。コースは、約3分くらいで終わる登り(35~40kmで走れる程度)が1か所、コースの反対側はアップダウンとコーナーがいくつもあった。ゴール前は緩やかに約2kmくらい登ってコーナーを2回曲がり、ゴールといったかんじ。

レーススタート。周回賞も偶数回の周に設けられたことでスタートからアタックの掛け合いが始まった。2周目が終了しばらけた集団が一つになり、そこから自分が登りの前で抜け出し、独走を開始した。全快では踏まない、むしろ踏まないようにスピードを上げる。回転力が必要だと思った。すると登り終わりくらいで後ろから数名が追いついて来て、4名での逃げグループが形成された。ここから4名で協力して7周目まで逃げる。途中の周回賞は2回あった。2回とも獲得できた。2回目を取る前に、1人の選手がおそらく周回賞欲しさでいきなり、先頭に出てこなくなった。彼に「どうしたの?」と聞いた。「ボトル貰うからさ」。先を見ても彼のチーム員は見当たらない。僕は悟った。周回賞ね。僕は彼にこう言った。「君は周回賞いらないのね?」と。「取ってはダメだよ」と。彼は顔と手でジェスチャーをし、「分からない」みたいな事を言っていた。ゴール前に近づき彼が周回賞のためにスプリント態勢に入った。やはりね。自分もせっかくのチャンスを物にしたいと考えていたので、スプリントし自分が周回賞を獲ることが出来た。

7周目まで逃げたが、後ろから約30人くらいの集団に吸収された。吸収される前に周回賞で争った彼が話かけてきてくれた。「集団来てるね、踏むのは止めよう」と。僕は「少し先の下り道まで頑張ろう」と言うと、彼は納得してくれた。こんな感じでレース中には喧嘩まがいな事は度々あることだが、仲直りといった感じになることも良くあるのだ。これもレースが楽しいと思える瞬間だと僕は思う。
10周目まで逃げが決まらず、自分は10回目も周回賞を絡む脚が今日はあったので絡もうかと考えたが、普通に先頭交代を行っていた。10周目過ぎの平坦路で数名が抜け出し、そのまま約2周半14名が逃げた。今回のレースではベルギーのU23アマチュアチャンピオンが出場していたので自分は彼をマークしていた。彼は第2集団を積極的に牽き集団を活性化させたりと動いていた。なんとか12周目が終わり先頭集団を吸収することが出来た。自分も先頭交代をしていたがチャンピオンの彼は牽いてる時間が長かった、やはり強いと感じた。
 集団は1つ。約35名程度。残り3周。途中自分を含む数名で逃げたり、数名に逃げられたりもしたが、最終的に集団は1つのままゴールへと向かうことに。

ラスト600を切ってからの一つ目のコーナーでコースアウトし膨らんでしまう選手が邪魔で先頭に上がれなかったので、右側の沿道を通りお客さんのギリギリを通り先頭付近までは上がれたが、最低でも先頭から3番目でスプリントを開始したかった。
並びの順番で、そのままゴールへとなだれ込んだ。結果11位。
 
今日は優勝が十分に狙える身体のコンディションで、レース状況も良く見えていたので絶好のチャンスだったと思う。最後の詰めの甘さが自分にはあり、過去にも最後の詰めの甘さで優勝を逃したことがある。
最後の最後では、なんとしてでも優勝するんだ。と心の甘さが出ないように肝に銘じたいと反省した。大集団だと恐がってか、重要な局面で力を抜いてしまうような癖があるのかもしれない。そもそも力があれば、先頭でコーナーを曲がり、そこまでの危険をせずにゴール勝負が出来ると思う。このロードレーススクールの機会は挑戦するための場だと思うので、果敢に挑戦して行きたい。
 
今日の良い所、悪い所を踏まえて次のレースで活かしたい。
次は、オランダでのクリテリウムレース。4戦ぶりなのでクリテリウムの走り方を意識して、逃げに乗り遅れないようレースを走りたいと思う

最近は試合が続いているので、赤身の肉を沢山食べてヘム鉄を摂取しヘモグロビンの量を増やして頑張っています。

2013年7月29日月曜日

7月25日(木) ベルギー・Laarne ケルメスレース

距   離: 115.5km(19周)
出走者数: 101名  
天        候: 晴れ  
気        温: 29℃

今週は、天気が変わりやすく不安定だったが、今日のレースは晴天で、風もあまり吹いていなかった。疲労は残っているかなと感じているが、走り出したら脚は回った。午後3時からレーススタート、日差しが強いなと感じたので、日焼けによって体が火照り疲労するのを防ぐために日焼け止めを塗りレーススタートした。コースは、8の字を描くようなコースで特に危険なコーナーはなかったがコーナー2か所のみ入口がレンガ道だったのでパンクしないよう注意してコーナーリングを行った。出走者は102名程度。

スタートしてすぐ、2名が飛び出した。様子を見ながら周回を重ね、序盤は、自分からは行かず集団の流れに乗っては前に行き、チャンスを伺っていた。当然追走グループができ、そこには入り先頭グループを追いかけなんとか吸収することができた。そこで新たなメンバーの逃げが形成された。この瞬間を見逃していつも逃げに乗れていない。重要なポイントで脚を使い逃げに乗らなければならないのに、腰を下ろし周りを見わたし牽制してしまう事が自分の良くない部分だと思う。
そして、終盤を迎え先頭から約1分30秒遅れの第二集団、20名程度で追走が行われた。たまに後ろまで下がり、脚を回復させたり、ストレッチなどを行っていた。第二集団からの抜け出しが何度もあり逃げだせるチャンスがあったが抜け出せずにいた。先頭は約13名ほど。
ラスト1周となり、ペースが上がる。数名が裏のストレートでアタックし行かれてしまった。第二集団はほぼ一列になる。街中に突入しゴールまで距離がまだあるのは分かっていたが、ラスト約1.5kmから我慢できず単独で逃げる。最後400mくらいで6人くらいに吸収され、今日は24位でゴール。
 
3回連続、ケルメスロードレースが続いているが自分として走りが良くない。結果もついてこない。レースをしっかり読んで肝心な時に力を使い逃げに乗らなければならないが、それが数日出来ていない。同じ失敗を繰り返さないよう注意したい。強い選手を見つけ、集団の中で余裕がある選手や攻撃を仕掛ける選手を見つけて行動に出るしかない。
 
次もケルメスなので、しっかりと結果を出したい。
こちらに来てから約3週間が経過し体重も減った。
 

しっかりと食べて頑張っていきます。

7月22日(月) ベルギー・Sinaai-Waas ケルメスレース

距   離: 110km (5.5km X 20周)
出走者数: 66名   
天   候: 晴れ   
気   温: 30度


今日のレースは、走る時間帯・出走する選手は違うもののコースプロフィール、距離は前回のレースと同じである。午前中にアップ走を終わらせ、パスタを補給し、会場へ向け出発した。午後3時からのレースのため気温も上がり日差しが強く感じられた。日焼け止めを塗っている選手も居た。

今日のコンディションは良かった、日本よりは暑くないが水分補給、栄養補給を忘れないようにした。
スタートし、前半はあまり動かないように強い選手をマークして脚を使わないようにレースを進めた。石畳区間は前回走っているのでしっかり対処し走ることが出来たと思う。今日は全体的に皆、積極的に動きが少ないなと感じた。勿論、自分も今日はその1人であったが、暑かったこともあり動きが鈍くなっていたのかもしれない。
 中盤で4人の逃げができた。これには乗れなかったが、次に抜け出すグループで勝負に出ると気持ちを変え、第2グループからの追走グループに乗る準備で、アタックなどに対応していた。みんな同じ考えなのか、抜け出すのが簡単ではない。残り半分の周回を終えてから動きがあった。今日のレース前に山宮コーチにアドバイス頂いた。半分を過ぎたあたりが要注意だよと。
的中していた。8周目あたりで集団にもばらつきが見られた。前方に上がろうとすぐに考えホームストレートがポイントなので、それまでには、1番先頭に出ておきたかった。しかし、一列棒状に集団がなる中で中切れが起きた。心の中では「なんで、中切れ起こすの?耐えて千切れないでくれよ」と思った。全ての選手がこの状況で中切れが起きた場合に思うことであると思う。

自分の力を使って、集団が見えなくなるまでにホームストレートで前方へ上がって行った。右コーナーが見え、先を見れば10数名がまとまって逃げていた。やばいと思い、スピードを上げコーナーへと突っ込み立ち上がりすぐにペースを上げ全快で追走した。後ろから自分に付いてきた選手がいたので途中交代して数人で追うことにしようと思うが、自分に付き位置で、牽こうとしない。仕方なく、自分でペースを上げていく。石畳区間前には追いつきたかった。時速は50km前後で追走したが、捕まえられず、何十秒かの差が開いたまま、第3集団での追走となってしまった。全快で追うが、第二グループも少人数にしたいがためにペースを上げ逃げようとしているので、簡単ではなかった。それでも第3集団で追走した。このままで終わりたくなかったので、石畳区間での抜け出しを考えアタックし1人でなんとか抜け出し、後ろは気にせず一定のスピードで踏み続ける。後方とは差が開き、前とも差があるが、ここまで来たら追いつくしか先はないと考え、コース上の最短距離を辿り走り続ける。沿道から「先頭は17人」と山宮コーチに教えてもらい、あきらめず追うことにした。
すると先頭から1人選手が千切れ走っていたので追いつき「2人で前に追いつこう」と話しかけ、彼は厳しいというが僕はなんとか説得することができた。「後ろの集団はあきらめている、差が開いているし、長い直線で後ろを確認させ、前に行くしかないだろ?17位と18位の順位が着くんだから、お前が17位でも良いから一緒に走ろう」と下手なりの英語で説得し残り4周を頑張ることに。試合後に話を交わして分かったが、彼はアメリカ人で英語が通じたようだ。そういえば初めに話しかけた時すぐに、僕にイングリッシュ?と聞いてきた。
しかし1周で自分から彼はちぎれ仕方なく単独で追う。残り3周。後ろを確認するとなんと3人が追いかけてきていた。その後ろにアメリカ人の彼が。5人で追走することに切り替えた。ペースが上がって行く。追いつかなければ5人でスプリントだ、と心の整理もしていた。
ホームストレートに戻り、ローテーションを繰り返していたら、前の3人がもがきだす。なぜ?不思議に思い自分もスプリント。ゴールのフラッグが右側に小さく出ていた。つまり、打ち切りの意味を示していたのだ。でも順位は着くので、前の選手達はスプリントしたようだ。そしてゴールした。20位で、21位がアメリカ人の彼だった。まさかのゴールだったので、レース後彼が話しかけて来てくれた。
今日は、日差しが強く喉が渇く暑さの中、レース中補給も順調にでき、後半も体力が残っていたので良く出来たと思う。ポイントは、残り8周時の集団が動きだす前にもっと早く集団の気配を感じて前方へと位置していれば、中切れにもあわず数十名の逃げグループに入ることができ上位でゴールできた。日本では体験できない、走路でのレースを二度に亘り経験できたことも今後に活かせると思う。
 ロードレーススクールも自分は折り返しの期間に突入し、結果を出していきたいと思うがなかなか走りが噛み合わず考えてしまうがこれも力量がないためだと受け止め、まだまだ残りのレースを大切に走り、そして振り返り、今後の自転車競技人生へと活かせるよう自分を鍛えて少しずつ強くなっていきたい。前を見て進むしかない。いい言葉だと感じた。



2013年7月26日金曜日

7月19日(金) ベルギー・Sinaai-Waas ケルメスレース

距        離: 110km(5.5km X 20周 )
出走者数: 113名   
天   候: 晴れ  
気   温: 28℃ /終了時 25℃



この3日間レースが無かったので間で約5時間半の長距離走を1日入れ日本に帰ってからの長距離のレースにも対応できるように練習を行った、今後も時間があれば行いたい。起床してからの疲労感は感じなかった。
今日のレースは夜6時からで午前中はゆっくりと行動でき、午後にアップ走に行き帰宅後、レース前最後の食事を取り会場へ向けて出発した。今回の遠征ではレースの約2時間前には会場へ着くという方針で準備している。到着後ゆっくりと軽食などを食べる時間もあるし、他の選手と意見交換ができる時間もあったりとで心にゆとりが持てレースに臨めている。
110km。5.5×20周。天候は晴れ。風は吹いていた。コースは時計回りで区間によって風向きが変化するコース。むしろ試走が出来ることが少ないので路面、コースは走るまで分からなった。路面は約500mくらいの石畳区間が2か所あった。石畳区間の両端のみ30cmくらい舗装された路面が設けられていた。毎周回そこを選手は駆け抜けた。またその区間は横風が吹いていたためバランス能力も必要だった。タイヤの気圧を低めに設定していたので、今日のようなコースでもパンクの確率を低く出来たと思うので良かった。
レースがスタートし、2名が集団から勢いよく抜け出していった、集団は見送る。自分は集団前方に位置し、追走者が居ればいつでも一緒に追走し、先行状態でレースを進めて行ければと思っていた。ペースは遅くない、横風区間では毎周回集団は縦に長く伸びていた。
4周ほど2名で先行しただろうか、やがて集団はひとつになり自分も含め抜け出したい選手達でのアタックが開始した。石畳区間が2か所、風も吹いているから逃げが決まると予想し、脚を使い展開していく途中自分を含め10人程度で逃げが決まるも、2周ほどで捕まりなかなか集団から抜け出すことが難しい。そのあとも4名で逃げたりもした、先頭交代しながら走行するが、ベルギー・オランダで通じる先頭交代の意味を持つ言葉を先日、山宮コーチに教えてもらった「ワーイアー」という言葉を発して4人で協力して逃げようと声をかけて協力して逃げを試みることも出来たのは良かったと思う。
また集団がひとつになり、60kmを過ぎてしばし休むことにした。ここまでは向かい風も関係なくギアを踏みこんだり、とにかく積極的に動いて逃げようと力を出してきたこともあり体は疲労していた。先頭付近には位置し展開も見ることはできていた。ホームストレートが過ぎて右折し風の強い区間に入る。右折をする前に数人がストレートで飛び出していった。
いつもならば、60km過ぎても力は残しているので近くの選手が逃げを追わなくても、するりと抜け出し単独で追い逃げ集団形成、決まりのパターンだったが今日は反応出来なかった。前に居る選手へ、「今すぐ追いかけろ」と心中思っていた。いつもなら、どいてくれと声をかけて単独で追走するが今日は脚に疲労がきていた。逃げは約13名ほどで形成されていた。終わってから聞いたが、あの逃げ集団には強豪選手が数名入っていたのでメンバーが良かったみたいだ。
すぐに4周くらいは回りののメンバーで先頭交代しながら追走しただろうか、先頭との差は約25秒とコーナーを曲がったらギリギリ見える距離には迫っていた、ペースは悪くないはず。やがて追走はペースが落ちていき先頭を牽く選手が決まっていき、そうなると集団はペースが上がらず先頭13名との距離は離れていく。
この約5周で自分は追いつくことを考えていたので全快で追走に協力した。残り7周で約1分差。それから2周くらいはそこそこのペースで皆で走った。第二集団には約11人くらい。後方には集団は見えなかったのでここまでの人数に絞られたかと思い、脚を回復させつつゴールに向けて走ることに気持ちを切り替える。ラスト5周くらいからもう一度集団のペースが上がり抜け出したい選手がペースを上げていく。ここまでボトルの水を一本も使わず、補給もあまり食べずレースを進めてきたため、ここで捕食と水分を多めに補給した。振り返れば焦って走りすぎてきたことが分かる。
このレースの前はオランダでのクリテリウムが2本続きだった。そのレースならば2時間以内のレースなので今日のような走り方でも良かったのかもしれないが、今回は3時間のレースで内容が違うレースだったので、今日のような80kmくらいまでで力を出し過ぎてしまう失敗をおかしたのかなと反省しました。
レースが進み、ラスト2周の横風で集団が崩れ、後方に残されもう一人の選手と集団から千切れてしまい完走を目指すことにした。すぐにジャムパンを食べる。すると後方から約15名程度の第3集団が猛スピードで迫ってきた、。集団は石畳の違う側をかけぬけるが、タイミングが悪い。集団にくっつこうとしたが脚にはパワーが残っていなかった。ゴール地点までは走りリタイアの警告を受け車へと戻ることにした。今日は風の吹くレースでの厳しさを学んだ。
反省点は、捕食と水分を取ることが少なかったので後半でのいきなりの疲労へと繋がったと思う。他の選手はよく沿道から水分補給をしていたが自分は一度もできなかった、100km前後のレースでならボトル2本でこなすことができるのではないかと思いこんでいたことも原因だと思いました。天候、レース状況に応じてしっかりと水分補給を行うように今後,心がける。
また、セルフエナジーをしながらレースを展開するのが自転車レースでのセオリーだが、今日は体力温存を考えていなかったなと振り返った。1ヶ月半このような習慣で過ごし、帰国後強くなっているのかとこの3日間で不安を抱いていたからだ。レース経験は積めるので展開を読む力、経験は養えると思う。しかし、セルフエナジーでレースを戦い、優勝することが一番だとは思うが、そう上手くは行くものではない。積極的に走ればパワーを使い練習にはなっているかもしれないが、自分の感覚だけで毎レースの仕事量を計ることは極めて難しいと思うからだ。実際には、展開が良く3位に入賞したとしても力を使っていなかったとすれば、翌日も元気で練習にも行けてしまうこともあると思う。
 今回のスクールでは、レース経験を積み、平坦基調のレースがほとんどでスピードを養うことができると思う。
自分はまだ選手としての経験が浅いので、今回の1ヵ月半での生活は初めてだ。帰国後の成果がどうのようになるかも分からない。すぐには分かることではないとも思うし、レースが最大の練習と言うことも勿論理解は出来ている。スクールでは約2日おきにレースが走れるが、果たしてこの生活が帰国後に己のパワーとなっているのかを考えすぎてしまい不安でした、強くなるには他人の協力も必要だが最終的に己自身だから。
ここ数日の休みでいろいろと考えてしまうことがあり、今日のような中盤までに出し切るレース展開で後半に体力がほとんど残っていない状態となってしまったのではないだろうかと思った。
 帰宅後はうす暗い中、疲労回復のために近所の周回コースへ行き脚を回してきた。
次のレースは2日後で、今日と同じコース、同じ距離なので反省点を改善し優勝を目指した走りをしたい。間の休みに疲れを取れるよう自己管理をしっかりと行いたいと思う。